わがみちを閉ざすと言うかタチアオイ背高のっぽのしだれるままに しだれゆく花は濡れたり五月雨の夏のゆうぐれ風吹かぬみち
双頭の鷲の並んで立ちたれば身一つにはおさまらぬ箱
さわさわと胸騒ぎするゆうぐれは紫陽花の葉の梅雨に濡れたる さむざむと夏のおとづれ待ちわびて雨のふる日は古典の似合う 今は夏、今が秋かと五月雨はとおまわりする時間のような
夢占の話はつづく晴れの日に土くれのうえ箒は走り 足寄には幻想の湖あるやうな記憶はあるが、蕗は雨傘