June 01, 2005

【短歌】 鬱よりも鬱かもしれぬと退廃はひそひそとした梅雨空の下

鬱よりも鬱かもしれぬと退廃はひそひそとした梅雨空の下

落書きをながめてあるく石畳神に言えぬも壁に耳あり

ぱっぱらとさきいそぎてはがけっぷち逃げ出すやうに夏はちかづく
人生の秋はいつかと尋ねても夏はちかづき梅雨空の下
先生と呼ばれるよりもセンセーと黄色い声も主婦稼業かな

はらはらと文字は躍れり女文字 男なのかと不思議な電子

書き急ぐ気持ちあらばとひねもすはイブと御マリア比較している

沈黙を眼に眺むれば落雷の遠き彼方に喉奥の息
沈黙はわたしのこころ沈みゆく青き光に押し黙る神
ひっそりと夏は過ぎゆく夜は更けぬ人はまどろみ月は輝く
御マリアの何故にと問えばキリストの母だから、とは奇跡は遠く
イブの罪蛇の罪さえ赦された十字架までの捩れた宇宙
たまに思う月は気まぐれあの空に浮んでみたり、雲に消えたり
太陽は規則正しく動くけど月は気まぐれ気のせいなのか

混沌に進みゆくのかスピードは?まだ2000年、瞬きのよう。

投稿者 Blue Wind : June 1, 2005 01:03 AM | トラックバック
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