May 27, 2005

【短歌】 コンクリの家に置かれた畳など黴臭くては風のなき部屋

しましまに流れるもようながむればうつろうばかり時間の流れ
あの星をめざせと言って流れ星星の命の散りゆくばかり
パラダイス地上に浮べシャンパンは泡立つ時間包括しせり

苦しきは神頼みするいにしえは細木数子と祇園の遊び
めでたきは浮世の義理と浮き立てば絵師という名の稼業もありて

リビングにソファを置いてふと思う。わたしの家に畳がないぞ?

芳しき畳の匂いわきたてば草踏み歩く生活のあり
コンクリの家に置かれた畳など黴臭くては風のなき部屋
畳には広き窓辺が必要と爪先までの窓を思いぬ
木の床はもはや風さえ呼ばないと石の床までつきすすむべし

やんわりと時の流れのゆくみちを薔薇咲きたれば五月雨を待つ
残光のながき五月の森のうえ近頃月はおぼろな影に

投稿者 Blue Wind : May 27, 2005 01:12 AM | トラックバック
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