May 20, 2005

【短歌】 無機質に誰がため書かれし看板に燃えるか否かの別れ道あり

だるだるに怠惰な気分つらつらとひねもすはゆくおはなし生活
通り雨、あっという間に陽が射せばキッチン照らす日におどろきつ
白い肌、にしびのじかん、青闇のゆっくりしのぶ立ち話どき
夕顔をたんぽぽの茎に挿しこみし子らのさしだす一輪挿しか

ゆっくりと主婦には主婦のときありし染めし髪さえさしもどりたる
交差するゆるりと土地のつづきたる道を走りぬ猛スピードで
軽やかにうた詠む人は軽やかに話はせぬとすこし学びぬ

まったりと自分に沈む時間には夕陽のようなくりかえしあり

押し黙る機械のような受付をよっこらさっと荷を運びゆく
煙突のすっくと伸びたセンターは想い出さえも粉砕しゆく
リサイクル煙突のなか消えゆかば粉砕の影アルミは積まれ
ゆっくりとぶつ呑み込みし炉のなかへシャベルは埃巻上げ動く
無機質に誰がため書かれし看板に燃えるか否かの別れ道あり

投稿者 Blue Wind : May 20, 2005 02:51 AM | トラックバック
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