May 09, 2005

鉄道のない街

わたし、今回、JR西日本の事故のニュースを眺めて、鉄道のない生活について考えてしまった。というのは、わたしはつくばに住んで以来何年も鉄道のない生活をしているけど、まるで不便を感じたことがない。

軽自動車2台でも1人に1台クルマが必要な土地柄だけど、その反面スクールバスもあるし、都内へも高速バスが1時間に4〜5本出ている。上りは渋滞が酷いのでありがたくないけど下りのバスは速い。鉄道と違って東京駅から市内までノンストップで1時間。

このほか成田空港や羽田空港にも1時間に1本バスが出ている。所要時間は渋滞によっても違うけど、下り路線なら、成田まで1時間、羽田まで1時間半。実際にはクルマを利用するけど・・・空港へは。

送迎バスというのが発達していて病院へもバスが出る。筑波大の中には学バスというのが走っているらしい。わたしは利用したことはないけど、誰でも乗れるらしいので小学生が通学に乗っているという噂もある。バスがないと学内を徒歩で回るのは無理でしょう・・・あの大学は。わたしはいまだに迷子になる。

去年の小学校の運動会では校庭へのクルマの乗り入れが禁止になったため、路線バスを2台借りて学区を巡回。20分に1台くらいの割でどちらかのバスが巡回しているので、結構、便利だった。子どもは歩いて通学しているのだから歩いて行けないことはないけど、なんせ遠い。赤ちゃんを連れていたり、運動会のお弁当などを運ぶことを考えたらバスやクルマがないと不便。しかも送迎バスではなく路線バスなので、自由に自宅と学校を往復できるし・・・帰りは子どもたちも一緒にバスに乗って帰って来た。

徒歩、自転車、自動車、バスというのが市民の通勤・通学の足。

要するに、人口が多いからバスでは足りず鉄道が発達する。あんな事故がありしばらく電車には乗りたくないと思っても乗らないと生活ができない。考えただけで憂鬱になる。結局、職場なんだよね。つくばみたいに職場が市内にあると、その近所に家を建てたり、徒歩や自転車で通勤する人もいるし、学生にしたところで結構遠くまで自転車で遠征する。脚力が違う。

うちのダンナでも職場が近くなったらお昼は家に戻ってきて軽く食べてからまた出勤とかね・・・ヒマな時には。でも、5分で戻って来られるというのはどうなんだろう・・・主婦にとっては。考えてしまう。朝も娘より後に家を出るし、飲み会の時も一度家に帰ってきてから出かける。

のんきなんだよね・・・家が近いということは。結構、家でウダウダしている。

トーマスクックを眺めて、「ほかに電車はないの?」と思うのは日本人だけなのかもしれない。インフォで訊いても「電車はたくさんあるから」と言われる。「そんなこと言ったって、せいぜい1時間に1本か2本しかないじゃない?」って思うのも日本人だからなのかも。座れないということはないし、少し混むようなら臨時便が出るし・・・

遠くへ遠くへ毎日毎日・・・ラッシュとか?女性専用車両とか?あーあ。変な国。

たまにショッピングや行楽へ行くのとはわけが違う。かといって職場の近くが住むに快適とも言えない都市環境。公園や子どもの遊び場が少ない。クルマは多いし、人も多い。快適を買うためにはコストが掛る。

もう、そういう時代じゃないよね・・・いい加減。

大学も郊外に移転しているし、いい加減、企業も官庁も郊外に移転しないと。通勤や通学が楽になるだけで、人生に費やす余分な時間が削減できそうな気がする。

なんで文句言わないのだろう・・・不思議だ。

投稿者 Blue Wind : May 9, 2005 02:19 PM | トラックバック
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