May 07, 2005

【短歌】 時代ってナンダロウカと無情にも興味なさそに陽は翳りゆく

霜凪ぎに超空のうた聞きたれば戦死者のうへ雪被らんと
いにしえに死は落ちたるかそらの雪 春のみそらに白雲浮ぶ
かえらざる月日の中でなにもかもすぎゆかば父 雲のうへかな
こころだにつたえゆくかなあの雲はひとり流れて風をさがしぬ
ちつぽけな置手紙読むここちする超空の書とアイス珈琲

みそらにぞ春うららかに春を思うわかばそよぎぬ夜も更けゆかば
まつたりとわかばマークのうたよみはちいさな夜を千夜に思ふ
時空とはのびてちぢんでこごまつてすすんでにげてまたあつまりぬ
はらはらとうた詠むもよしひらひらと落つるもよしと春めく夜は

もうそこはうららな春の園の見えほのかをる花めでるもよしと
霜凪ぎのうた朴訥と戦死者はいづこに眠る、天に召されて。
春の園うららかにして花咲けば世はいづこへとつづくらむとて
まつたりとめぐりゆく日の遠かりし死もむなしけれあめふる今宵
生き残りいのちめぐりて花咲けば花は散るらむそして花咲く

時代ってナンダロウカと無情にも興味なさそに陽は翳りゆく
芝の色濃くなりもする日没はかすかな橙のにじむ空間

投稿者 Blue Wind : May 7, 2005 01:59 AM | トラックバック
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