風に吹かれうつらうつら声すればはや幾年のめぐりゆく子ら
連休に入りて予定をかんがえる夏日の夜におもいはせらむ
まるぼうず垣根にならぶ紅カナメ連休おわる頃葉いづるらむ
紅カナメ気まぐれに立つわが庭は一本の樹の伸びゆくばかり
昼下がりカーテン揺るる窓際はまばゆい庭にくらゆみゆく春
あらくさのうすき顔色しづもれば芝のびゆかむあはれ爪先
それぞれの休みの顔のならびたるゆきかう人ら若葉みゆる陽
オトくんのとびだす数のふえる日は柵の向こうに休日の人
ひねもすのわかれゆく葉の舞いたれば紅きカナメの東陽のごと