April 25, 2005

【短歌】 people

アホな客神と思えとこの国は脅迫のごとくゆがみゆくみち
神になるそがために金集めるとゆとりのやうな鬱憤の腹
農家だに売る米食まぬ流通は空に舞い立つ刈穂の稲に

教会の布切れの山眺めては牡丹の花を肩に載せよと
サックリフィス、シーーッ!マイクの声聞こえ沈黙の間に人流れゆく

いつまでも苛立つ人ら見さげては神と呼べとは虚ろ商ふ
戸を閉せばかごとの渦は吹く風の押し黙るまで飽きずに叩く
谷風の集まり吹かば春の野は形あるもの破壊せしバケツ
凶暴に吹き荒れるかな春嵐朧月浮ぶ麗かな宵
狂へればみすごすこともかたき根のフェンスに絡む蔓花咲けり
地は虚ろ乗り越えてゆく根を切れば木の枯るるまでかごと実りぬ

投稿者 Blue Wind : April 25, 2005 12:30 AM | トラックバック
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