April 22, 2005

【短歌】 羽の舞う丘

愛の息しづかに消えゆ丘のうえ夢みるやうに連なる尾根に
青い屋根小さな光見渡せば裾野いっぱいオリーブ畑
風に吹かれ石垣のうえ座りこむ見渡すばかり青い空かな
大空を旋回するか鳩の群れ飛び込む孔はいく世紀積む
風に吹かれ風に融けゆき風のなか飛びまわる鳩ひらひらと羽
ふうわりと羽を飛ばすか石垣にいったりきたり風の吹く道
空高く羽を飛ばして舞い上がる落ちては羽はふうわりと道
吹きあぐる風の音さえ灼熱はふうわりとした日影に消ゆる
喉の渇く道すがら石厚くあり冷んやりとした木陰のベンチ
バスの中青い椅子から降りたてば明るい石の積まれた世紀
乗り越えて歩いてみたい線路際プラットホームはまばゆいばかり

投稿者 Blue Wind : April 22, 2005 01:21 AM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?