March 13, 2005

【今日の短歌】 水仙の咲かぬ弥生の土のなか冷たき水のしづもれる音

ブロガーの重ねる文字の並んでは違う自分を求める人等
いくえにも重ねる時間並んでは代わり映えせぬ人といふもの
つらければ彩りの在る花園を訪ねるやうなふりそそぐ雨
少しずつ書き連ねれば過去のこと未来の闇を崩しゆくなり

エンディング迎えてみれば春風がそよ吹く季節陽だまりの道
明日からは平日だよと繰り返す日曜日にはサザエさんかな
終わりなきふつうの日々の連なれば誰でもいつかサザエさんかな
作者さえ死すともつづくサザエさんいつ絶えるのか終わりなき日々
重ねゆくふつうの日々はサザエさん千年の日々ふつうにめぐる
普通さがこんなにヘンなものだとは普遍の意味を井戸に問ふべし

海の水飲めもしないがあるだけで濾過することを考えてみる
海の水海の魚を養うか陸のわたしは眺むるだけか
問うことは問いすぎもなく聞くことは雲雀の声の与うみことば
海の水与えられても水不足南の島は人心なり

水仙の咲かぬ弥生の土のなか冷たき水のしづもれる音

投稿者 Blue Wind : March 13, 2005 11:53 PM | トラックバック
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