March 01, 2005

「今の若い連中」

わたしも40歳を越えて、そろそろ使ってもいいと思うのよね・・・「今の若い連中は」という言葉。今まではどちらかと言えば自分が言われる側だったけど、一度使ってみたかった。

「今の若い連中」というのは、どちらかと言えば他人さまのお子さまたちのことだから、子育て中の身分につき、実はあまり使いたくない言葉。自分が言われるのは平気だけど、自分の子が言われると親の責任のような気持ちになってしまう。

それと、歌壇なんていうのは80歳を過ぎてもまだ現役の世界だし、20代や30代なんてほんのひよこ。わたしは30代で作歌を始めたから、まだまだ若手の部類に入るらしい。それでも大学時代から作歌をしている人たちなら、そろそろ作歌歴20年になるわけで、決して若いとは思えない。

それでもいきなり、「中条ふみ子は・・・」などと言われてしまうと、ちょっと怖い。40歳を過ぎて彗星のように歌壇に現れた有名な歌人。中条ふみ子賞というのもあるらしく、この世界においては、まだまだわたしは「今の若い連中」と呼ばれる側かもしれない。

が、しかし・・・

あちこちで、日本の学生の学力の低下ややる気のなさ、就職難などがささやかれると、「今の若い連中」に無関心でいられないのも子育て中の身分だから仕方がない。

親としては、ありがたいよ。少子化の影響で受験は楽になっているし、学校を卒業したら勝手に生きていってくれると思っているから。結婚が早かった人たちは(ってそれが普通なのかもしれないけど・・)、クラス会へ行っても、大抵、最初の子どもはすでに中学生、高校生になっており、短大を出てすぐに結婚した人の場合、大学生とかね・・・

一方で、いまだに独身とか子どもがいない友達も多い。

ママ友というのは子どもの年齢で偏りやすいから、子どもの年齢が一緒でも年下もいれば年上もいる。格付けも子どもの学年に比例するような気がする。わたしより年下でもすでに子どもの年齢が遥かに上で、何人も育てていたりすると敬語を使う。実際、ソンケーするでしょう。大変だもの。

それでいて・・・

裏の奥さん、50歳くらいで亡くなって、わたしより10歳くらい年上だったからパワーが違う。わたしより上の世代は女の子で早稲田に進学したりするとそれだけで就職や結婚が難しいと言われて育ったと思う。仕事をしたいのなら一生独身でもかまわないとか、そういう世代だった。

わたしは、母がずっと仕事をしてきたせいか、逆にそういう意味での制圧はなかった。同世代のサラリーマンの何倍もの年収を稼いできた人だから、それなりに豪快だった。彼女にダンナがいて子どもがいるというと、大抵の人たちは驚いたそうだから、保護者会に彼女が現れるのがわたしは嫌だった。母と比較されるのはもっと嫌だった。わたしまで色眼鏡で見られてしまう。

それでもなんと言うか・・・わたしにはわたしなりのこだわりというものがありまして、心理学科・・・それなりに当時はめずらしかった。だから、単なる大学入試でも倍率20倍とか酷いと40倍とかね・・・そんな感じ。臨床心理士という資格が出来たのもわたしが院に入ってからで、少しだけほかの人たちとは違ったことをしていたはず。

なおかつ遠慮がちに言えば、わたしの代ではまだ短大のほうが人気があり、4年制はあまり人気がなかった。なおかつ大学院へ進学するというと、当時は全国で女性の院生が1万人しかいない時代。

というわけで、ささやかながら、わたしは新し物好きだったかもしれません。

---- で、「今の若い連中」に何が言いたいの?

はあ・・・遠慮がちに申し上げれば、あなたたちすでにジジ臭くババ臭いです。

投稿者 Blue Wind : March 1, 2005 11:13 PM | トラックバック
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