February 06, 2005

酸欠日記

正直な感想として、ダンナと娘がボウリングへ出かけて行ったその間に、洗濯機に働いてもらい、好きなサウンドを聴きながらブログを更新しているほうが、あくせくあくせく出版社を儲けさせるために働くよりも幸せな気がしている。

仮に歌集を企画出版したとしても、1冊につき入ってくる印税はせいぜい缶ジュース1,2本程度。とすると、最低でも毎月1000冊は売れてくれないと生活できない。通常、自費出版の歌集が500部くらいとすると、発行して10日で完売するくらいでないとプロの歌人としてはやっていけないことになる。ほんとか?

もういいや・・・・ってなるあたしは普通の人なんだと思う。

それでいて、わたしはボウリングへは行かない。あれをやると、しばらく指が震えてキーボードが打てなくなるから。普通の動作だったら平気なんだけど、ボウリングをして帰ってきて、キーボードを打とうとすると手がかじかんでしまって動かない。正直、わたしは打つのが速い、と思う。ほとんど話すスピードで打っている。変換がスムーズにいけば・・・

プロではないけれども、なんと言ったらよいのだろう・・・
要するに、歌人なんだよね・・・

昨日はとても快調で、娘のお絵かき教室の待ち時間にもカフェで歌を詠んでいた。朝から歌、外でも歌、それくらい詠んでいた。持って行った詩集の余白に、せっせと書き込む。結構、混んでいて、隣に人が座っていたりすると恥ずかしい。途中で止めようと思ったんだけど、浮んだら書いておかないと同じ歌には二度と出会えない。そうなったら、やけっぱちかも。

それに、仮に出版したとしても、わたしは自分のサイトに、「買ってください」とは書けない。宣伝はするかも。アメブロでさえ、プロフィール欄にハイパーリンクを貼っておける。(でも、正直な感想として、売るのは業者の仕事ではないか?こういうことをおおっぴらに書いてよいのかわからないけれども、あちこちの作家ブログを眺めるたびに、情けないなぁ・・って思うのである。なんかお仕事間違えているよな・・世の中、どうなっているんだろう・・)


森村桂さんはよかったなぁ・・・なつかしい。中学生の頃、よく読んでいた。

お父さんが作家で、すごく貧乏だったらしい。それでいて学習院へ通っていたから、その時代の話が面白おかしく書いてあった。一番印象に残っているのが、クッキーを焼くのに奮発してバターを使ったのに、友達に最初からマーガリンだと思われて、すごくショックだったという話。わたしにはわからないけれども、当時はきっとバターが高級品だったんだなと思った。

そして、ニューカレドニアの話。『天国にいちばん近い島』というタイトルだったと思う。映画にもなったのよね・・・たしか今でも旅行会社のパンフの宣伝に書いてあったりする。

今のわたしの感性では、その話はニューカレドニアというよりもタヒチやイースター島くらい遠い。いつかは行ってみたいけど、時間とお金に余裕があり、帰りの飛行機が飛ばなくて一週間滞在が延びても平気にならないとなかなか行けないところ。

今は昔になってしまったその話も、今でも潜在意識の中に眠っている気がする。自分を未知なる世界に駆り立てるようなパワーがあった。そのパワーの源は、よろこび。クッキーにマーガリンの学習院時代の生活から、いきなりニューカレドニア。目の前に広がる透明な青い海。不思議な人たちとの出会い。ストーリーは忘れてしまったけど、その中で森村さんがわたしたちに伝えたかったことがわたしにもはっきり伝わったのだと思う。

中学生の頃に読んだ小説。そういえば、結婚してお金がない頃でも旅行だけはしっかり行っていたなぁ・・・ほかのものは我慢できても、これだけは我慢できないことの一つかも。酸素欠乏的人生だから仕方がない。


それでは、本題。
1400円の本を売って140円の儲けにしかならないのなら、作家が直接140円で売ればいい。そのためにはどうしたらいいのか、誰か知っていたら教えてほしい。

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⇒無料メルマガ、広告収入。

どれもこれもなぁ・・・
ダンナの小遣いを節約していたほうが効率的かも。

投稿者 Blue Wind : February 6, 2005 11:44 AM | トラックバック
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