January 31, 2005

【短歌】 少しずつ氷のかたち崩れゆくそれが今さと夢みてみれば

朝焼けのまぶしい時間すぎゆかばまばゆいだけの昼下がりかな
寝息たて犬も眠るか朝の陽は昇りゆく空影の減る部屋
ささやかに聞き耳立ててオトくんは寝息の中へすべり落ちたり
明るくも暗くもなるか朝の陽は雲の気配をしのばせている
小さくもためいきのなかすこしずつ希望の光、平和な朝に
今のときゆるり流れるためいきは誰がためにぞと流しゆく風
とまりゆく時間のなかでわれの息死に絶えるまで今を重ねる
空の色何色ですか?コバルトか紺碧かなどたとえてみても
ちつぽけな時間のなかでオトくんは膝のうえ寝て番犬という
すごしゆく彼方のそらはまぶしけれそれでもいつかわれは消えゆく
砂粒のつながりゆくか砂浜は波くりかえす地球の会話
さざめきは波の音さえ風のなか吹き飛ばす今消えゆく時間
くりかえし陽の昇ること奇跡って言うのですから奇跡の今ほぐ
DNA遺して彼はいづこへといのちをつむぐキャンバスのうえ
消しゆかば静かなときはおとづれぬ泡立つ波もすぎゆかば春
くりかえし音の流れるこのときを忘れても今ときを打つ音
貝殻に尋ねてみても生き様は聴こえてこないくりかえす波

歴代誌下 21. 1

崩されてつながりゆくかDNA一人の先祖数万の子ら
生き延びて数えてみれば一人から砂粒の子ら育ちゆくなり
計算はまったき春の迷いごと時は流れり砂粒のゆめ
細胞のつながりゆくかわがみかな数えてむなし死して生く吾
息吹には誰の想いの重なるか妖精の息透きとおる可視
今日は晴れ、喜んでくれ、晴れたよと。あっぱれな晴れ、ほろほろと雲。
今だけが今なのかもとことほげば光の模様少しずつ減り
少しずつ氷のかたち崩れゆくそれが今さと夢みてみれば

詩編 119. 81-82

主の来たりて人ははろばろ移ろわば椿の花も見事に咲けり
少しずつ冬に向かってひねもすは過ぎ行くはずが陽のなかに春
何事もなかったようにひねもすは遠い過去を透明ガラス
少しずつどこに迷って行くのかとマラナタの声聴こえてますか
迷い路いづこへ行くかひねもすに導かれては透明なみち
始まりと終わりのときを知る耳はオートマチカルCDの音
こんな日にエヴァネッセンス聴く吾は熱帯の陽に抱かれし砂
退廃も悪くはないさ憐れみは孤独のなかに一筋の糸
無為という月日のなかにくりかえす陽だまりの日の情け深さよ

ダニエル書 12. 1-4

愛さえも封印されてふふむ息学ぶがかなし人というもの


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Natさんが選歌?してくださったので、タイトルを変えました・・・
自分で選ぶのとはま〜ったく違いますね。なんででしょう・・・
自分の歌のなのに、「へぇー」って思ってしまいます。
なんでなんでなんでその歌なのー?
まだまだ勉強。

それでいて、またコメント読んで戻しています。
もっとビシッとしたいのだけれど、自分の歌は自分ではわからない。

投稿者 Blue Wind : January 31, 2005 10:32 AM | トラックバック
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