November 28, 2004

満月よ頭上の月の高ければ澄みわたる空雲もなかりし

満月よ頭上の月の高ければ澄みわたる空雲もなかりし
はろばろと秋の季節の終わりゆく実りの季節息を潜めて
聖域は蔦からみゆく弱き人満月のごと息昇りゆく
ふうわりとみことばの息とけこめば鳩は軽がる空を飛び交い

釈放だ。くるくると蔦のびゆかば切られるぶどう重すぎて秋。

エゼキエル書 24. 1-14 火の上の鍋

エルサレム災いのなか歩みゆく反逆の罪とこしえにあり
やすらぎに身をかがめては惨禍とは道に落ちゆき踏まれたざくろ
戦争は無くならないよとジーザスは十字架のうえ吊るされている
地上戦魔物のような宗教は今なおつづく確執の渦
福音は何のためにぞあるものと確執の闇今もつづきぬ
地上には地上の罪があるように神は怒りぬ戦の波よ

信仰は諦めにあり秋の月聖書配られアラブ語でさえ
病院に祭壇ありき死ぬ人の死を待つ部屋の向こうの廊下
国境を隔てつ今日も安全はいづこにあると数を競えり

オトくんは生まれて生きて死んでゆくやすらぎのなか生きゆくばかり
人間はややこしい風吹き抜けて魂という理論合戦
退廃は昨日の渦を今日もまた傷に残して伝えられゆく

あー、なんかさっぱりしたなー。

コリントの信徒への手紙 一 14. 13-25

異言・・・

教会は賛美のためにあるものと集会を思うアラカルトかな
賛美とは賛美のためにあるのかと砂漠の中に吹く風を思い
ひっそりと木立の中にたたずみし教会跡は閉されて長く
教会を旅立ちゆかば青き海青き空にも雲は浮びぬ
深深と海はつづくよ珊瑚礁抜ければ波は高高とあり

子ども等のつどいし夢の広がればやさしき神は微笑んでいる
荒波はつづくよ空は天高く宇宙の果てへつづきぬ星か
現実はかくもつづくよ波の音くりかえしつつ光と闇よ

ルカによる福音書 19. 1-10 徴税人ザアカイ

ジーザスは罪人のため世に来たと祝う日のありクリスマスかな
少しずつライトアップす家並みをながめて庭の新しい家
裏庭の点灯のないクリスマス住人は減り魂増える
いやしなどどこにもないと吹く風にいつしか時のもたらしぬ息
ため息をいくつ木枯らし飛ばしゆく落ち葉のような敷石のうえ

いやしなど求めないでとひねもすはまったりとして明るい冬日
わだかまり深深とあり諍いのとけゆく淵はみそらの果てか
光あれ断崖のうえ光あれ明日見る夢は子らのうえかな
生まれゆく新たないのち朝のうちわが家に来るかマリーと名付け

欺瞞なら飽き飽きだよとひねもすは新たな日日をつなぎゆく空
鬱蒼と出版物はあらわれて圧し込めた箱開きゆくなり
毒の矢は放たれゆくか旅人よジェイルハウスでまた会う日まで
野心とは光の箱に閉ざされて盲人の冬キリストを待つ

神さまは一人しかないはずなのにぶどうの蔓はいくえにもあり
あの頃にくらべればまだしあわせと透きとおる空月は輝き
野の風の揺らす尾花は冬景色彫刻よりもやさしい風情
偶像よ、破壊されてはつむぎゆく糸の流れを天使が運ぶ。
聖霊よ、人の嘆きに神父あり、御手のゆく空星は輝き。
十字架よ、憐れみの丘たたずめば青白き肌真黒き闇に。

風・・・・・

エレミヤ書 51. 36-45

なんか、いやされてしまう・・・


◇BBS詠
ふるさとの道に立ち出で眺めしも見知らぬ世界座りてもなお
空気すら変わってしまうかふるさとよそよそよと風ぶるぶると吾
空港のレタスの味と葉の濃さに北海道の土の沁みいづ
ふるさとの道に佇みながむれば見知らぬ山に驚きぬ吾
あの山の見ゆる道かなこの道は幼き頃の身丈おもいし

ふゆやすみ迎えるまではのんびりと平日という年次休暇
暖冬のしょぼい秋刀魚の並びたるウィンドウ見てまだ早い冬
ぶらさがる葉っぱをながめいつ落ちる蒼いみどりの深まる秋よ
夏植えた花の今でも咲きたるかこごめて秋は青青き芝

投稿者 Blue Wind : November 28, 2004 05:25 AM | トラックバック
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