November 14, 2004

危ないよ落っこちないかと気にしては小鳥は軽く空飛びまわる

☆時空詠歌

詩編 83. 2-5
ルカによる福音書 6. 27-36 敵を愛しなさい

みことばに小指一本引っ掛けて薄氷のうえそろそろ歩む
危ないよ落っこちないかと気にしては小鳥は軽く空飛びまわる
ジーザスの笑み見えたなら立ち止まりほっぷすてっぷじゃんぷするまま
ふうわりとみそらのうえに飛び込もう子どものように無邪気に笑い
楽園はふわふわとした雲のなかわたあめ探し雨は降るらむ

時空があるから、こういう歌詠めるのかも・・・悩む。
次から次・・・

コリントの信徒への手紙 一 5. 9-13

神の愛問われた春は過ぎ去りし夏のアシジは炎天の丘
暖かき秋の庭には薔薇の花次々と咲き枝を伸ばしぬ
あらしあらし敷島あらし通過するライトの映る舗道を走る
秋の空澄み渡りては輝けば雲間の月に虹のかかりぬ

滅ぼされ解散したよあっけらかん終わらないのは嫌がらせかな
滅ぼされ解散したよあっけらかん終わらないのはジーザスの愛
鬱々と言っても無駄とあきらめてアングラの壁光の頭上
鬱々とあらしやめてと書いてみてデモ行進の虚しさを知る
鬱々と反撃開始みことばをアップしてみて下手な歌詠む
聖書読むひねもすさえもバカにするこころなき人絶えることなく
旧約と新約聖書くりかえし昨日と明日の話し合いかな

六十年生きてきたのかあの人は敵滅ぼして敵と戦い
ほえほえとほえほえとして吠えまくる闇夜の月は地球を回る
のんびりとスタイル・カウンシル聴く夜は80年代さざめきの音

エゼキエル書 45. 10

正解を先に眺めて問題を解いているよな新約聖書
信じろと言われてみてもはてはてと悩んでみては吹く風の中
鳩の羽風に飛ばしてふうわりと戻ってくるを木陰にながむ
戦いの跡形もない城の中地震の足場組まれておりし
高速のぐったり落ちた埃みち走ってみては青青とした海
天井を眺めて光もとむればポルチウンクラ覚えておりし

ぷあっとねアシジの空は広かった。足場のみちは狭くつづきぬ。
煌々と電気ライトの蝋燭は金を入れろと置かれておりし
うんざりだ。アシジのみちはひねもすを炎天にして燃やしておりぬ。
憐れみのいづこにあるか城の中ルドビーさんは何をか言わん
光る丘サンダミアーノへ入りたれば見知らぬババアわれを見つめり
聖域は遺跡なのかとながむれば空はひろびろ月と夕陽と

早朝の大通りには役者立ちぼろぼろドール真似しておりし
コムネーの裏に座りて物乞いを真似しているか嘘つき役者
役者にぞコイン渡すかいやしなき通りゆく人いやしを求め
喧騒の夏のアシジに犬は寝るクルマも人も彼を避けゆき
石ころに一つの歴史求めては壁の向こうに低き山並み
失望と炎天の道歩みつつ落ち葉のような石畳みし

ルカによる福音書 13. 1-5 悔い改めなければ滅びる

悔い改めるってことがいまいちわからん。
いけにえのこひつじ、か。

火の中の神戸の街を眺めては何もできない虚しさを知る
天井の降ってきたよな大聖堂ながむる人ら何を思いし
ピンセット巨大なジグソーパズル解き欠片一つを組み合わせゆく
ぐらぐらと積まれた石の固まらぬカルチェリ庵の石ころを見る

十字架は足台なのか岩登り並んだ子らを撮るおやじかな
礼拝は何のためにぞあるものと明るい声とくそおやじゐる
わたくしは弱い人なのジャッポーネ鬱々として闇闇とする
明るくも虚しきアシジ歩むとき昼寝している犬は賢し
おらおらと入り口塞ぐ若坊主足を跨がぬ習慣なのよ
ロザリオを土産に買って悪いかと番号書いて掛け算記す
喧騒の広がりゆかばショップには怒鳴り声ほどよく響くかな
火照りゆく指先だけが知っている聖域キップ地から天へと

石ころよ積んでくれよと転がれば君一つだにいやしとなりぬ

エレミヤ書 34. 8-22 奴隷の解放

石ころ一つのほうがいやしがある、巨大な聖堂より・・・
アシジってそういうところ。

◇BBS詠
サングラスもどきを掛けて東陽に向かいて走る夫を見送りき
サングラス焼けかな肌のしみのあと指一本で隠してみては
朝の道西へ向かいし夫の黒いグラスもどきはいづこにか消え
軽やかにスタイル・カウンシル聴いて懐かしんでは夜は深まりし
ひねっても浮ばぬ歌も何気なくその一言で想い出過ぎり

投稿者 Blue Wind : November 14, 2004 04:37 AM | トラックバック
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