November 08, 2004

模様眺めの理由

近頃、** Blue Wind ** Tanka Blog のアクセス解析を眺めていると、古今和歌集のページからアクセスしてくれる人が多いことに気が付く。「古今和歌集 口語訳」で検索すると、いつの間にやらトップになっている。
このページは、ブログをつくる際にデザインを決定するために試しにつくってページ。せっかくつくったのにもったいないとばかりに、これだけちょこんとリンクしてある。
で、験をかつぐ意味もあってか、中途半端に訳してみたものが実はサイトの一番最初のブログ記事となっている。
こんなことなら、いっそのこと古今和歌集の独立ページをつくってしまうとか?
アクセス数を稼ぐつもりなら、それこそそういうメジャーなページをつくるべきなのかも。それはわかっているのだけれど、時間が足りない。(言い訳か?)それを考えると他人のつくったページをリンクするというのは実に簡単なのである。その代わり、消えるのも早い。

題詠マラソンで検索すると、何故かわたしのページが一枚出て来る。
「つくば 短歌」で検索したら、どういうわけか短歌履歴のほうが出て来る。こちらはまるで更新せずに放置サイトになっているため、どうしてこれが出て来るのか不思議。そこがインターネット・ミステリー。

どうしていきなり古今和歌集のことを考えたのかというと、たしかにアクセス数のこともあるけど、題詠マラソンの感想会とか、いわゆる歌の鑑賞という意味で何となく古典を思い浮かべただけ。選者という言葉や、鑑賞、歌会、あれにこれにと今さらながらに短歌というのは和歌なんだなーという気がしたから。
和歌や古典といえば思い出すのは、遥か昔の受験勉強・・・悲しい。おそらくは大学受験が終わり、大学院受験で浪人し、前期課程が終わったと思ったら、またすぐに後期課程の受験があり、わたしの人生の大部分はこういうことに費やされていたのではないかと思ってしまう。(おおげさ・・)
わたしはもしかすると、短歌が嫌いなのではなく、そういう受験勉強などを思い浮かべてしまうから自分で勝手に嫌いだと思っているのかもしれない。好きな教科ならともかく、古典となるとそれこそ現役の頃もかなり手を抜いていた気がする。範囲が限られていたせいかもしれないけど、勉強したという記憶ももはや失せている。
無意識のうちに、どこか避けているような気がしてしまう。
いや、きっと避けているのだろう。

話を元に戻すと、どうして古今和歌集のページをつくるのをやめたのかについては、たしか著作権のことを考えるとややこしいという理由もあった気がする。古典だからとっくの昔に著作権自体は切れているんだけど、結局、それをどこかの本から転載したり、サイトで配っているファイルなどを使ったりするわけで、ウェブは無償配布の世界だから捜せばいくらでもあるんだろうけど、なんせ聖書にも著作権がある時代だから、それを考えると非常に面倒。聖書の時にも結局、献金という形で間接的に許可をもらったようなもらっていないような中途半端なところで落ち着いている。これが出版物に引用するとか、布教目的とか、あらかじめ明確な理由であれば規定があるのだろうけど、個人サイトでの写教聖書という形になると判断が極めて難しい。決して悪いことではないにもかかわらず、著作権のことがあるという・・・なんで聖書に著作権があるのか不思議な気がするけど、出版社というのは完全なボランティアではないからある意味仕方がない。で、著作権料の支払いというのもヘンなので、献金ということで落ち着いた。
古今和歌集ということになると、どうなるんだろう・・・悩む。
和歌のサイトで、たしかあるサイトが別のサイトをコピペして和歌の部分をアップしていたのかな・・・よく知らないけど、それが理由で大いに揉めているという記事を読んだことがある。百人一首のサイトかな・・・もはやそれすら覚えていないけど、歌自体は同じなのに、コピペというのが気に入らなかったのだろうか。平仮名とか漢字とか、アップしている人によって微妙に違いがあり、それがまったく同じだったという理由で、コピペがばれたらしい。
それくらいどうでもいいような気がするんだけど、世の中は非常に面倒なので、触らぬ神に祟りなし的にうちの古今和歌集のページの更新はそのままになっている。幸いにして、今のところクレームは発生していない。まあ、あれはあれで勝手にわたしがサイト用に原文に改行を入れているから、もしかするとあれはわたしに著作権があるのかもしれない。その程度の著作権であれば、どんどん使ってほしいくらいだ。

でね、選歌。
実は、わたしも以前は自分のサイトに友達の歌などをアップしていた。ところが、いろいろあってやめた。ヴァーチャルな関係性においては、誰の歌がサイトにアップしてあるとかないとか、それ自体が関係性のネタになってしまうためにややこしい。
題詠マラソンや、著作物、あるいは結社誌などから拾って感想を書いてもトラブルは発生しない。逆に推奨されているような気さえしてしまう。狭いグループの中でやっているのとはそこが違う。
インターネットなんてところは、BBSへの投稿ですら匿名のくせに一旦それが著作物に引用されたということになると、訴える人がいる。つまりは、勝手に引用・転載してはいけないのである。ただし、自分のサイトへの荒らしの記録などを保管する目的であればかまわないという判例もあるらしい。それくらいややこしい。
歌を感想などを目的に引用するのは、一般の著作権で考えても違法にはならない。が、しかし、選歌となるとどうなんだろう。これまでのサイバー上のトラブルを考えると、「えっ、そんなこと知らない人が勝手にやってもいいの?」なんて思っていたんだけど、これも推奨されている気がする。
とにかく常識が違う。悩む。

それより以前に、自分の歌のページをつくるべきだろうか・・・これもそのまま面倒だからやめている。あらゆることがややこしいために、落ち着くまでにはまだまだ時間が必要なのかもしれない。

投稿者 Blue Wind : November 8, 2004 01:09 AM | トラックバック
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