October 25, 2004

レトルトのパックの蝿は飛びおるか秋の袋に夏の落とし児

滑走路飛び立つようにクルマ走る台風の道塾へと続く
雨の中病床の横積まれたるタオルの山を抱えてあるく
台風を待ちつ走るよ滑走路長雨のなかあわただしくも
いざ嵐迎えて朝はしづしづと雲のなき空晴れ間を待ため

殺虫剤撒いて悲しきネットかな蓮の上にぞ蝿の飛びをり
レトルトのパックの蝿は飛びおるか秋の袋に夏の落とし児
蛆虫の白きうねりの甘栗を白き袋に捨て外に出す
一年中栗のパックの売られては蛆虫とても閉じ込めてあり
秋の道栗の実落つる栗原を子らは通いし長きみちのり

愛のない世界の闇はがんばって叱咤激励いやしなき空
のんびりとひねもすはゆきなんでまたこんなにつらい歌詠みになる
蹴飛ばされ天上ゆかばくらくらと地獄絵図の中ひらひら逃げる
感謝しろ、誰か言ったねあたくしに・・・どーやったら感謝できるか
退廃は虚ろな影を落としてはうつむきながらわが道歩く

投稿者 Blue Wind : October 25, 2004 12:51 AM | トラックバック
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