オトくんは猫なのかもと秋の日は布団の中か日向ぼっこか
ネコ・ピンの耳を掻いてはごろにゃんと気まぐれな犬昼寝する秋
災害はカーラジオで流れゆくアイドリングの信号待ちで
揺れ知らずクルマに揺られ信号がやっと変わった病院のみち
帰り道また揺れたのか震度6数が増えたるテレビの知らせ
検索す地震情報画面には数え切れない更新の跡
台風の被害の去りしひねもすは長く短く次の被災地
寝たきりの病室なればひねもすは被災のようすみんなでテレビ
エレミヤ書 33. 10-11
天上は極楽とんぼ飛んでいる台風の日も歯ブラシないよと
天上は極楽とんぼ飛んでいる地震の日にもティッシュないよと
りんさんはあまり来ないと言われても嵐の日には小学校さ
なんか、悲しいほど世界が違う・・・・
天上は嵐も雨も風さえも地震が来ても寝ているばかり
天上は冷えて凍える雨の中汗ばんでくる温室のよう
天上に慣れてしまえば小間使い歯ブラシ持ってのんびり通う
色白で綺麗ですねとわが母を褒めてくれるか癒しの園よ
ひねもすをベッドサイドでテレビ観てのんびり過ごす付き添いの嫁
おばあちゃんっていっても90歳だから・・・ね。ああなると家で一人でテレビ観ているよりいいのかも。病院のほうが退屈しないよね・・・うらやましい。
ローマの信徒への手紙 15. 7-13 福音はユダヤ人と異邦人のためにある
のんびりと隣のベッドの付き添いに母のようすを訊いている吾
テレビみし合間に母のようすなどナースコールをちょっと押すだけ
小間使い嵐の日にも地震にもクルマ走らせひねもすはゆく
買い物に夕餉の仕度塾通いパートないだけ優雅なあたし
親の世話誰がするかと喧嘩する気持ちもわかる下界を走る
天上は微笑みながらテレビ観て子も孫もなく就寝時間
長寿国茨城なれば病室は癒しの園の人らつどえり
親の世話六十路を過ぎて考える世界もあるか楽園のよう
ひまならば親の世話でもしなさいと年寄りに言う快感もあり
ひまだから子だの孫だの奪いあい押し付けあってひねもすはゆく
年寄りが年寄りの世話してたらいいんだよね。元気なんだから・・いやし求めるなよ。
ホセア書 5. 8-15 戦争の罪と罰
のんびりと親の世話する年寄りに甘やかされて下手な歌詠む
いたわりがあるんだよなぁ・・・さすが長寿国。100歳過ぎても元気だもの。
病室は一家団欒テレビみてすごす茶の間につづいておりし
雰囲気なんだよね・・・雰囲気。どこが違うんだか。田舎なんだろう。設備や医療は最先端だよ。言い訳がましい。そういう点で田舎って思われると腹立つほどあたしは茨城の人間になってしまった。
中央集権の縮小だからね。わがままになろう。
年寄りの残されしまま都会には老人の家建ち並びゆく
コヘレトの言葉 6. 1-12
投稿者 Blue Wind : October 24, 2004 03:06 PM | トラックバック