October 03, 2004

何となくエンジンのかからない秋

学校の先生と話すより、塾の先生と話すほうがいやされてしまう。謎。うまく説明できないけど、だから私立の中学を受験させると言っている人がいた。
学校へ行って、文部省の方針やカリキュラムの変更、その学校や先生の教育方針などを聞いてくるよりいやされる。学校より遥かに面倒見がよい気がするし、子どもを褒めてくれる、親の心配を解消してくれる。

娘を幼稚園へ入れたばかりの頃、なかなかバスに乗りたがらず心配になった。幼稚園の生活に慣れないのではないか、いじめられているのではないか、細かく気にすればきりがない。こういう場合、とにかくバスに乗せてくれと言われる。
ナーバスな人だとここで挫けてしまい、子どもを幼稚園へ行かせない。特に、年寄りのいる家庭に多いらしい。つまりは、泣くほどいやがっているのに無理やりというのは可哀想というのがその理由。親から見ても、そうやって感じるのだから、年寄りがいればなおさらなのかも。
後になって考えたら、親の不安が子どもに伝わるのかもしれないとか、大抵の子どもはそういうものだからとか、案外、過ぎてしまった出来事には寛大。単に、幼稚園はお母さんがいないから寂しかったらしい。こちらにしてみれば、幼稚園を変えようとか、娘を連れてほかの幼稚園を見学に行ったり、あれこれしていた気がするけど、娘はまるで覚えていない。

塾へ入れたのはよいけど、今まで学校の勉強しかしていないから、ざる。テストが終わったら、ざる。復習してくださいと塾から電話がかかってきた。
放課後練習があって、そのまま塾や習い事。学校の宿題もあるし、ヒマさえあれば友達のところに遊びに行ってしまうし、絵を描いている。ちょっときついなと思う。日曜日にも定例テストがあったり、普段の日でも補講とかね・・・ああこれが受験だということを思い出す。
学校だったらざるでもいいのよね。ところが、受験はそういうわけにはいかない。とりあえず、どこから出るのかわからないから、マルチに勉強する必要がある。しかも、学校で習っていないところからも平気で出る。
よく考えたら、娘は何も知らない。受験を理解していない、受験勉強を理解していない。中学の文化祭を観に行って、そのままそこへ入りたいと言っているだけ。そもそもが親からしても誘われ受験というか、知り合いの子がそこの中学に行っていることが多いために、何となく誘われる。
それと、幼稚園時代のママ友。不思議なことに皆して子どもを受験させることになっている。公立の小学校へ行くようになって、ものたりないらしい。うちの近所は研究関係者が多いから、案外、公立派が多い。すると、高校から入れる学校を受験させるのは愚かだときっぱり言われてしまう。それでいて、世代が下がると、今度は受験派も多くなる。そこできっぱりした人たちは、私立のほうがケアがいいからだと言い返す。
つまりはね・・・結局、大学へ行くようになってしまえば、おなじ。公立だろうと私立だろうと大差ない。何が違うかと言うと、親だと思う。話が合うとか合わないとか、要するに皆が騒いでいるのはそういうことらしい。本当に親の人生観が出てしまう気がするくらい子どもの学校選びって違う。
うちは一人娘だから、女子大でもどこでもいいんだよね・・・できれば美術方面に進学させたいけど、それもまた気まぐれな出来事かもしれないし・・・何が何でも進学校へ入れてという気力もないし、逆にそういう学校は娘には合わないと思う。そういう学校へ入れたいのであれば、むしろ公立へ行かせるべきかも・・つくばなら。
たしかに、どこを受験させるかでも、親の性格がある気がする。というわけで、誘われるということはそこの学校はうちの娘や私に向いているのかも。まるで知らん。

というわけで、あののんきな娘が本当に塾でやっていけるかどうか、そこのほうが気になる。が、しかし、皆、最初はこんなものらしいので、慣れるまでの辛抱だと先生に解説された。説得力があるのよね・・・子どもを見れば、何となく親がわかるのかも。やらせている人はもっと早くからやらせているし、親がのんきだったら子どもものんきだし、それでいて私などは逆にブレーキをかけられてしまう。我慢、我慢・・・ピアノの失敗を繰り返してはいけない。親が先走っても子どもには子どものペースがある。

ゆとり、か。
受験勉強なんて考えたら、きりないもんね。それでいて、何となくもの寂しいつくばの秋。がつがつやってきて、報われている人たちってどのくらいいるのだろう・・・わからん。

投稿者 Blue Wind : October 3, 2004 03:25 AM | トラックバック
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