September 24, 2004

いたれりつくせりの少子化社会

それにしても、親が買ったものではないらしいものが家にはごちゃごちゃある。アクセサリー、インスタント地球儀、おもちゃ、手帳、バッグ、ヘアピン、etc. 娘に訊いたら、『ちゃお』(少女マンガ)の付録らしい。そのほか、塾へ通わせる代わりにやっていた通信教育の教材のおまけや、塾でもらってきた本やらおまけやら、とにかくコーラを買っても付いてくるし、マックへ行ってもおもちゃが付いてくるし、わんわんらんどのドッグレースの景品やら、あれにこれにとつまらないものがたくさんある。
姑さんが娘の服を買いに行ったら、ちょうど娘のサイズだけが品不足で、これかわいいと思ったら予約が入っているとか、驚いていた。サイズが小さくなると結構あるらしいのだけれど、ちょうど娘の着るようなサイズだけが品切れが多いという話。
うちは娘とはさすがにサイズが違うけど、母親が小柄な人は、娘にお気に入りのジャケットを勝手に着ていかれたとか、バッグを取られたとか、ぼやいていた。わたしも、おちびに昔使っていた財布を取られた。取られたというのとは違うけど、ほしいと言われたら使っていないわけだし、どぞどぞ、となる。
ちなみに、ヴィトンの財布。
カードやら小銭を入れたら、すぐにいっぱいになり、もはやわたしには不要。古いし・・・
そうやって考えると、若い頃に使っていたものがたくさんある。すでに屋根裏部屋に置いてあるものも多い。こちらは、娘が生まれたらマザーバッグとかね・・・ライフ・スタイルに合わせて、ニーズが変化したために使っていない。しかも、それすら今は使わなくなったため、どういうわけかリュックとして娘が使っている・・・リサイクルは順調?
わたしはわたしで、いちいちヘアゴムを買いに行くのがめんどーなので、おちびのマンガの付録を使っている。だって、たくさんあるのだもの・・・驚くくらい。
なんか、こうね・・・自分が若い頃には、まだ高校生がブランドバッグなんて、とかそれらしいことを言う人たちがいた気がするんだけど、これが小学生となると逆に抵抗がない。不思議。
自分のものを買うときに、娘の分も買ってあげようかと思ったりするんだけど、娘に訊くと要らないと言う。なんて偉い子なんだろうと思ったら、違う。要するに、わたしのものはどうせ自分のものになると勝手に思っているために、わざわざ自分のものを買う必要はないらしい。逆に、もったいないとか、安いやつにしろ、とか言う。スーパーで買い物するときでも、娘に訊くと安いほうを選ぶ。イタリアの宿選びでも、結局、娘が言うには安いほうにしろと言うので、ほとんど娘が選んだ気がする。ちなみに二人でおそろいで使っているバッグは、ワイルドターキーのプレゼント。当たったわけではない。王冠を集めて送ると全員にくれる。なんで小学生がお酒の銘柄がプリントされたバッグを持っているのかわからないけれども、案外、便利。買ったら高そう。

一人娘なんてこんなものなのかもしれない。生まれてからおとなになるまで、あるいはおとなになっても競合相手がいないために、極めてのんき。そのくせ、オトくんには非常にやきもちをやく。人間が犬にやきもちをやいてどーするんだろうとたまに思ったりするけど、親の愛を独占して育ってきたために、オトくんのほうをかわいがると怒る。なんなんだ・・・

しみじみ思うわけですよ・・・ああ、今の時代は、本当に子どもの数が少ないんだなって。つくば市の小学校なんて、どこも1クラスくらいしかない。中学になると、3つくらいの小学校から来るというので、難しい年頃でもあるし、ケアのよい私立の中学が人気。今までは、私立の中学は2つくらいしかなかったのに、いきなり4つに増えた。茨城だから、そんなに入試が大変というわけでもなく、それでいて進学率が高いために人気なのかもしれない。予備校だの塾だの通うのなら、学校でやってくれるところのほうが学費が安いという説明もあるらしい。中には、スクールバスで通学し、1時間目が終わった後に、ゆったりティータイムがある学校もある。授業のカリキュラムが違うために可能なのかも。
塾へ入れただけでもいたれりつくせりだもの。こんなにしていただいてよいのだろうかと思ってしまう。中には、送迎バスがある塾もある。そうすると、子どもが乗るまで延々と待っているのを見かける。
小学校の運動会が今年から車の乗り入れが禁止になり、内心不満に思っていたら、どこかの市営バスのようなバスを2台借りて、結構、巡回の本数が多いので便利だった。時間が遅いと、ほとんど人が乗っていなかったり・・・快適。児童数が少ないし、帰りは子どもと一緒に乗ってきたり・・・
しかも、運動会の後に連休があるためにのんびりしている。その代わり、平日は運動会の練習が遅くまであるために親が小学校まで送迎したりする。この後、今度は合唱コンクールの練習が始まるために、また遅くなるらしいけど。その後に、塾だの習い事だのあるけど、文句言わないもの。理由は家にうだうだいるより、楽しいかららしい。その代わり、休日は一日中遊んでいる。

が、しかし・・・・この、いたれりつくせりの小学時代を経て大学へ行き、就職がない?わたしが年金をもらう年頃になったら、世の中の二人に一人が年寄りといううわさもある。
学生は就職難で、中高年のリストラ、自殺の時代に、子どもはいたれりつくせり。

・・・・・・・子育てしている幸せを感じる。

投稿者 Blue Wind : September 24, 2004 12:07 AM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?