September 08, 2004

サンダルの二つに割れた底を見るゆきかふ人を石はささえり

追悼のガラスの中にしたためるうた詠みゐてはつきひははやく

・ ご返歌
校庭の赤く燃えいづサルビアはつよきものかとますぐに立てり
まぶしげに広がる光ひねもすの広がりゆくを朝陽にぞ思う
黒黒と抜け毛の季節迎えたか無尽にまつげつけているかと
あらくさに根の残りたる蒲公英をためらいながら眺めてる秋
酒という古き香りのたつものとアルノ河とを比べてかなし
車なき生活はまた冷蔵庫なき生活か テレビは映る
サンダルの二つに割れた底を見るゆきかふ人を石はささえり
わるさする本音の中に飼い主の理性の欠片うちくずれたる
トップレス胸の脂肪の広がるを黙ってみつめ風呂屋をおもう
レストランそろりそろりと白猫はお散歩みちだと言わんばかりに
貯金箱缶切り持って開けたくも缶代を思うせこき吾かな

投稿者 Blue Wind : September 8, 2004 10:46 AM | トラックバック
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