June 14, 2004

子連れ旅行

暑い。すっかり日記をさぼっている。
ネタはたくさんあるのだけれど、案外、忙しいために更新しているヒマがない。夏休みの旅行は競争だからね・・・いつも間際になって申し込むから希望通りに行かなかったりする。オフ・シーズンとはそこが違う。
世の中すべてが個人旅行者の味方ではない。以前、格安航空券を申し込もうとしたら、まだ早すぎて値段が決まっていないと言われ、翌月申し込んだらすでに席がないと言われた。そのくせ、ツアーだったら間際になってもチケットが取れたりする。
というわけで、直接、航空会社に申し込む方が早い。今は、インターネットでも予約ができるし、会社によっては自分で座席を指定できる。
ところが、値段によって取れる席が決まっているために、同じエコノミーでも後ろの方だったり前の方だったり、微妙に何かが違う。しかも、今回はダンナと我らの旅程が違うために同じ手間が2倍かかる上に、行ってからの移動を考えると、電車を使うとか飛行機だけにするとか、とにかくあれにこれにとややこしい。つまりは、それだけで旅程がコントロールできなくなる。
一人だったら気楽。
ところが、おちびと一緒。
あまりにも小さければそれはそれで大変だし、今回のようにそれなりに大きくなったから自分の荷物くらいは自分で持てるし、それなりの知恵もあるだろうと高をくくっていたら、それがもっと困るということに気が付いた。

いきなりおちびから電話が掛かってきて、一人下校になってしまったから迎えに来てほしいという。塾や習い事の都合などで、そういうことはたまにあるから、そういう時には事前に子ども同士で調整するのが普通。ところが事情を訊いてみたら、トイレ、だって。つまりは、おちびがトイレへ行っている間に、友だちが勘違いして出発してしまったらしい。一言伝言しろ、と思ったけれども、急いでいたんだろう。何年も学校へ通っていればそういうこともある。
ところが、おちびを迎えに行ったついでに、帰りにスーパーに寄る。買い物をしているうちに、娘が一緒だということを忘れてしまい、さっさとレジを済ませて車に戻る。
うっ、ランドセルが・・・
慌てて、おちびを探す。
そうなるとスーパーって案外広いのね。なかなか見つからない。仕方がないから大声で呼んだら、彼女はのんびりゲータレードを手に持ちながらこちらへ歩いて来た。
こちらはさっさとレジを済ませてしまっている。手ぶら。娘を呼びに来ただけ。
あちらはゲータレードも一緒に買ってもらおうとこちらを探している。遅い・・・

この瞬間、思ったわけですよ・・・
外はどしゃぶり。
近所のスーパーだから、普通の日だったら勝手に歩いて帰ってくる。
ところが、どしゃぶり。傘も荷物も車の中。彼女は手ぶら。財布もない。
見知らぬ土地なら大変なことになる。
これを鉄道の旅などでやられたらどうにもならない。
次の電車が来るまで数時間後とか・・・
しかも、ほとんどがノンストップの国際列車だったらどうしようかと。
田舎のローカル電車は電車で、事情を駅員さんに説明して、そそくさと行動してくれるか疑問。第一、イタリア語、話せない。
パスポートもチケットも財布もわたしが持っていて、おちび一人を取り残したらもっと悲惨。

それで、すこぶる反省して、自分が相変わらず子連れで旅行している、しなければならない、という自覚がよみがえった。それに、日本にいてもほとんど生まれてから電車というものに乗ったことがないのですよ・・・うちの娘は。いつも移動は車か飛行機で、電車へ乗るということがめったにない。
つくばに住んでいるとそれが普通。帰省する人たちもほとんど車か飛行機を使う。その方が交通の便がよいから。いちいち鉄道を使うより、そのほうが簡単。成田へのアクセスもよく、バスも多い。
ローカルな交通事情は悪いのに、東京駅や羽田や成田への交通の便はよい。一体どうなっているんだか・・・それでも、日中は道路が混みあうから、都会へは行かない。それでも、来年の秋にはとうとう鉄道が開通するために事情が違ってくるかもしれない。

でも、今回、一つ謎が解けた。
海外へ行くと、どこへ行っても日本人ばかりと言う人たちがいる。その理由が何となくわかった。おそらくは、そういう人たちは律儀に年末年始とか、夏休みに旅行しているのだと思う。だから、仮に夏休みに都会へ旅行しようとすれば、ヨーロッパの人たちはバカンスで田舎へ行ってしまって、都会には観光客しかいなくなる。しかも、日本人の観光ルートはほとんど決まっているために、どこへ行っても日本人ばかりとなる。
でもねー、限られた休みにあちこちを回りたくなるのは人情かもしれん。そこの島にしか滞在しない、できない、というのなら別かもしれないけど、今回、自分のことだけではなく休みの短い人の予定まで合わせて考えているうちに自然と慌しい気持ちになってしまった。

パリ往復がこんなに大変で、いや、大変ではないのだけれど、それなりに大変になってしまい、ローカル空港にしてもオープンジョーにできたりできなかったり、飛んでいたりいなかったり、夏休みだから予約が一杯な路線もあるし、とにかくうまく行かない。
8月はセリエAもお休みだし、ローカル空港の往復なんていうのはめずらしいのかも。フィレンツェはどうやら人気らしく、うまく取れない。なんでペルージャ往復になってしまったんだろう・・・とは言うもの、これも経由地を指定しようとすると難しいのかもしれないし、日本の航空会社を使うと接続がうまく行かなかったり、料金が余分に掛かってしまったりややこしい。
フィレンツェがダメなら、ピサとかね・・・
リビエラを回るならかまわないのかもしれないけど、旅程が短かったらいやだよね。

いずれにせよ、子連れということを考えなければならない。子連れならローカル。どこの国も都会は子どもには不親切だし、厳しい。リゾートとか、子連れで旅行している人たちが多いところへ行かなければ・・・

投稿者 Blue Wind : June 14, 2004 04:24 PM | トラックバック
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