May 28, 2004

介護施設

だんだん分かってきた。なんでこんなに世の中が年金だの介護だのと大騒ぎになるのか。今は、死ぬことよりも長生きすることを心配しているのよね。まだそういう実感がなかったけれども、母をこちらに引き取ろうと思ったら、とにかく手続きがややこしい。
まずは、地元民が優先になるために、住所をこちらに移さなければならない。あるいは扶養家族の手続きとか、健康保険を移すとか、普通の引越しであれば本人が転出届を出して、それをまた引越し先の役所に提出するだけの書類でも、本人は何もできないのだから誰かが代わりにやらなければならない。
クレジットカードの支払いというわけではないのだから、入院していればそれをまたさらに清算しなければならないし、そういう細かい手続きなどを含めて考えると、とにかく家族のいない人は大変だろう。家族がいたとしても、離れて住んでいたり、それこそ心筋梗塞のオペみたいに時間を争う場合でも家族の同意書がなければ何もできない。ましてや、誰かの命にかかわることだから、勝手に他人がどうこうなどとはできないわけで、誰が責任を持つかということすらわからなくなる。
それにしても介護保険は値打ちがある。10分の1だもんね。30万円かかっていた人でも全国一律3万になる。今までだったら、そこの行政によって福祉の格差が大きいのは当たり前で、どの程度差があるのかまではわからないけれども、親が暈けてそれが原因で引越しした人もいる。
が、しかし・・・・世の中、年寄りばかりになったとして、誰がこの予算を支払っていくのだろう。よーわからん。
だから、保険なのかもしれないし、これは年金どころの騒ぎじゃないだろう。数十年後は。
寝たきり老人が減ると、医療費が削減できるという話は本当なのだろうか。病気が治っても入院したら寝たきりになったり、暈けたり、そういう副作用のほうが大きかったり。母みたいに寝たきりだと逆に見張っている必要性はないけど、これが元気で暈けていると何をするかわからないから、介護の人が必要になる。年齢には関係ない。
どうも自分が長生きしない家系のせいか、そうやって誰かの世話になるという発想が欠如していたけれども、こればかりはわからないもんね。

手続きの代行業者と、入所料金などをカード払いにでもしないかぎり、安心して寝たきりになれない。が、しかし・・・高齢者で寝たきりの場合ってどうなっているんだろう。死んだ場合にはチャラになるんじゃなかったっけ?カードって。忘れた。そういう場合の保険料込みの会員カードでもあったら入っておこうかしら。ないだろうけど。

福祉が行政単位になっているからややこしい。母を移すだけでも大変。叔母をこちらで、といっても障害者手帳とか扶養義務者の住所とか、なまじか家族がいるだけややこしい。老人ホームへ入るわけじゃないんだからって思ってもややこしい。
これを何とかしてほしい。

投稿者 Blue Wind : May 28, 2004 12:42 AM | トラックバック
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