May 13, 2004

「母さんは元気になった」弟は無邪気に笑い喜んでいる

ゆびさきの動かぬ母のゆびさきはゆっくりとして爪がのびゆく
「母さんは元気になった」弟は無邪気に笑い喜んでいる
白髪がゆっくりまじる散髪は短き髪をさらに切りおり
ゆびさきのいつも冷たい母の手が動かないのにぬくるんでいる
くちびるは息だけのためひらかれてなにか言いそでなにも語らぬ
うつろげになにを見つめる片目あけ閉じることなく宙をさまよう
感情は涙浮かべて咳をして苦しげな息聞こえるばかり
今生の別れとばかり咳の音がしづかにねむる母の言の葉

わが母を寝たきりなんて言わないで、動けないだけ、話せないだけ
声の出ぬ苦しみはまた空の息こだまする部屋ことのはむなし
リューマチの叔母の明るい話し声歩けることは苦しみを超す
苦しみに生きることさえかなしいとおもえる吾は死の鐘遠く
ジーザスは6時間だに死のためにあな不思議なり人は死なずや

磔刑は事実でしょうけど、磔刑で亡くなったわけではない。人間はそんなに簡単には死ねない。もっとひどい状態でも生き続けなければならない。

使徒言行録 10. 1-2

天使は体弱いのかも・・・

元気にぞ生まれいでては病弱な家族をあたう苦しみもある

次から次次から次次から次次から次・・・・次から次、だ。

コリントの信徒への手紙 二 11. 30

まあ、いいや。なんでもいい。なにもないほうがどうかしてる。

投稿者 Blue Wind : May 13, 2004 12:48 AM | トラックバック
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