April 15, 2004

議論などつくしてむなし言の葉は別れゆく人のためにぞ置かれ

民間人ちからなければ釈放にすすめる春は戦国時代
国会のくさい芝居をながめつつ立場かわればあんたもおなじ
首の下鎖骨にのこる圧迫はダンという音夢から覚める
さあ詠え軽やかにまた寿ぎをゆく夢の音軽やかにまた
断頭台悲しき夢はダンという音鳴るだけの自由よ、空へ
野蛮さは文学以前の状態と村松恒平中国を見る
うきうきと拷問ながむわらうひと何をか語らん外側にいる
うちごころ語りて読むを文学とつたうる人の憐れみ一つ
かのひとも今生きるひと人間は儚くも爪伸びて切るらむ

あのやうにおもえますとかみえるとか、やめてほしいとひとりごちても
目覚めればわれはかよわく自由人みずからの手でわが意をつたう
ともしびは掻き消されても火種にはこまらぬ大地炎わきたつ
理由なき桜ブルーの正体は新学期でも春でもなくて
太古へとつづきぬ意識うつ空は謎めいている世界の果ては
混沌とすすめる道は儚くもあの人もまたこの人もゆく

使徒言行録 8. 26-40 フィリポとエチオピアの高官

桜には何の罪さえなかりせば美しくも咲き儚くも散る
復活祭異国の民の出来事と意味さえなくも桜は散りぬ
桜見し鬱々と思う春の日は太古の空の復活を思う
散る花のいさぎよさなど憐れめばあはれあはれと泣きて祝えり
ひつじではなぜにわからぬ牧場は異国の民の緑地あわれみ
オージーのひつじの群れのひつじショー刈られたひつじ並んでうれし

コヘレトの言葉 8. 14-17

かたくなに仏蘭西人になってみてすくなすくなとおののこまちへ
「みちみち」といえば散歩のバリニーズすくないことば意をつたえあう
ことばなどなくてつたうることのはをむなしきもまたさがしたるわれ

やるやる詐欺には負ける。
復讐法か、むりやりの人間の盾か、よーわからん。わかりたくもなし。

わるいことしないようにと言の葉のわかれゆきたる理解もむなし

コヘレトの言葉 9. 1-3

きらきらと水滴光る針葉樹吾子と眺める新芽のびゆく
議論などつくしてむなし言の葉は別れゆく人のためにぞ置かれ
愛あれば指さすむこう輝ける葉をみて気づくうららな光

アモス書 5. 1-3 悲しみの歌

投稿者 Blue Wind : April 15, 2004 09:24 AM | トラックバック
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