March 25, 2004

聖霊のかくもさわさわうごきたる雲間の虹もあわただしきかな

あたらしき時代の春はすぐそこに来ては戻りぬ新世紀かな
雨は降る。ポツポツと降る。枯れ枝の軒を通ればザアザアと降る。
アラビア語読めないまでもクリックするCNNの写真をながむ
戦争は間違いだったと言っちまえそうすりゃ明日の選挙に勝てる
政府から税と軍とを取り上げて民間委託請負にする
セールスは毒を浴びたる電話口包帯巻いて電話をかける
あんたとは話したくないと思われてなお電話する給料のため
税金を遣ってむなしプラモデル戦車はどこへ払い下げるの
金出して武器を買われるくらいなら派兵したほうが活気もありぬ
紛争に巻き込まれしを協調と呼ぶなら花は風に運ばる
春休みパタパタドタバタ賑々し通信簿みてふつうがかなし
神さまがいるならお願いまほちゃんの成績すこしあげてほしいの
現実はかくもむなしき春は来て水仙の花木蔭に咲きぬ
子といればテロの心配減少す彼らは子らを巻き込みはせず

紀元前歴史はつづく今もなお万葉集のあたらしきこと
風は吹く大地を遊(すさ)び夕暮れも朝もやのなか光をもとめ

「後の者が先になり先の者が後になる」というおみくじをお寺で引いたことがあるんです。これって聖書の中の言葉だったんですね。

かわりゆく人のうつろうよのなかでかわらぬ文字のつたえられゆく
いつのまに大陸走ってみことばはひっそりとした印刷物に
球根は一人歩きはしないけどブルーサルビアおすそわけされ
知らないって素晴らしいと思うんです。すごいことだとただおどろきぬ
なるほどとおもえば三つの子どもさえうらおぼえする意味は知らねど
うらうらと霞たる月雲のなか浮かぶと知るや雨の野うさぎ

雲間よりシルクロードの山並みをながむるように都会をながむ
かけあしでとおりゆきたるうつすてば都会の過疎におきみやげする
こわしてはつくられつづく街並みをやまやまとみてテロはつづきぬ

コロサイ信徒への手紙 1. 3-8 神への感謝

聖霊のかくもさわさわうごきたる雲間の虹もあわただしきかな
雨降らぬ大地に虹はかからぬと不意に思いぬ雨の降る日は
落ちつかぬ。なんだかとても落ちつかぬ。胸騒ぎする杞憂をわらう
明日にはなにかよいことあるような霧につつまるるここちするかな

ルカによる福音書 6. 20-36

投稿者 Blue Wind : March 25, 2004 01:17 AM
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