March 24, 2004

太古へとすすみたるほど現実は超現実へと消えてゆきたる

雪の降る大地は遥か春を待つ冬はつづきぬいやおうなしに
緑地にはホルシュタインの横たわる。内地の牛はなぜに赤いか

娘にはここが田舎と語りしも都会と言われつくばは狭し
サンダルをひっかけ成田を飛び立てばアジアの海はなお輝けり
つくばにはあらゆる国の人つどう言われてみれば都会なのかも
想念は世界をまわり帰国する海彼の人のゆきかう街へ
阿見町の道端にある戦車などうららにながむ田舎のどけき
自衛官仕事さぼって仮病かなお得意さまなり大学病院
日本海テポドンゆきて迷惑な国境線の緊迫はあり
つましくもつくばで暮らすブラジル人帰国したなら家を買うらし
姿勢よく背筋伸ばして中国人自転車をこぐ遠目にわかり
アフリカのインテリジェンスの機関銃勢いのある日本語話す
万葉を理解できぬと言われては写真集見て英訳を読む
海彼等と話して気づくわたくしは日本のことを皆目知らぬ
カラオケも演歌も知らぬひねもすを歌人と言うがせつなくおもう
諦めよう。パスポートなら国籍が書かれているし歌詠めるから
顔見てもどこの国から来た人かわからないのがふつうなのかも
つくばには日本かぶれの外国人そぞろ歩きぬTシャツを着て
テクノロジーすすみてゆけば宗教はオウムのビラに皆さわぎたる
街のなか無人の社ひっそりと埋もれるままにつくられたまま
大地への愛着なくば神さまはおとづるる人待つしづかな街よ

みこころは天にとどまり大地にはうららな花のうつろう季節
咲く花の根づかぬとてを嘆いても季節めぐれば咲く花のあり
着物着て海彼の人らつどいてはむらの神をとあがめたてれば
人生はなるようにしかならないと地球をながむ海彼をながむ
ジーザスの超現実的な現実はアジアの百合を世界につたう
太古へとすすみたるほど現実は超現実へと消えてゆきたる

ダニエル書 3. 31-33

投稿者 Blue Wind : March 24, 2004 01:19 AM
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