March 16, 2004

歌詠みの現実を知る春の日は弱小企業のぼやきにも似て

ヨブ記を通読しました

ヨブ記などしんみりと読む昼下がりサタンと話すジーザスを思ふ
あんたとはもう話などしたくないって思うときにはサタンの来る
サタンとはあなりこうなり願わくば向こう岸へと俯きわたる
こころなど止まっちまえば春風は光のなかでぱあっと駆け抜け
不幸かと問われたならば幸せとこたえてしまうサウンドを聴く
あらばこそサタンの来る世の中はなにが餌かと考えてみる
ああそうか愛に飢えたる堕天使は愛をもとめて愛を引き裂く
オトくんはサタンのような耳をして笑みを浮かべてちんまり眠る
オトくんは黒黒とした艶やかな毛並みを讃え愛をいっぱい
番犬の朝の6時にやってくる新聞配達目覚ましとなる
忠犬のオトは朝から吠えまくり雨でも降れば「あと少しだけ」
コミックを買えるようなお値段で売られる歌集なら買う歌集
パトリシア・コーンウェルがこの値段斉藤茂吉でもあの値段
医療費の点数制度思い出す平等という不平等あり
歌詠みの現実を知る春の日は弱小企業のぼやきにも似て
銭金を考えぬから詠めるなど言われてむなし元手なきうた
鬱々と一人で詠んでいるのなら金もかからずカラオケもなく
あの人がうざいと思うその理由サタンと話すここちするかな
オトくんが平和に眠る湯たんぽはサタンを癒す特効薬かな

ヨブ記 40. 1-5

投稿者 Blue Wind : March 16, 2004 11:49 PM
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