December 08, 2003

白熱のなお狂いたる風の吹く雨季の砂波われは濡れをり

餅つまみパクッとほおばる吾子の顔おたふく風邪のあどけなきごと
草枕旅の想ひを詠えども羽枕抱く寝返りの宿
休みの日きちんとおなかのすく朝にあわてて起こしすたすたもどる

白熱のなお狂いたる風の吹く雨季の砂波われは濡れをり


◇ご返歌
君は言う「こころが大事」軽やかに・・・飾りはやめて痛みゐる夜
波の中歩く砂浜透明のかなしいくらい空をうつせり
冬の夜のすみゆくたかき空遠く点滅しせり飛行機を追う
ちつぽけな勝利の意味の儚さを苦しみのなかあえぎ知り立つ
休みの日うつらうつらとまちがうは目覚まし時計の音のせいかな
したたかな野花のやうに生きる意味花の咲きたる冬に問ふても
石段を落ちないようにすべらずにのぼりきれたら苔は祝える

投稿者 Blue Wind : December 8, 2003 12:58 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?