Internet Junkie

 

面と向かってお話します?

よく思うというか言われるんだけど、お話する時に相手の顔を見ながらお話することってどれくらいありますか?
というわけで、テレビ電話ってヘンでしょ?
バーチャル・コミュニケーションで大事になってくるのは、よりリアルに近い感覚。
となると、音声とか?
これはヘッドフォンなどを使えば今でも可能だし、下手な演奏でも酷い音を我慢しながらリアルタイムで聴ける。
メッセンジャーにバチバチ写真を貼る?
撮る角度もそーなると自分の目線でとらえていたり、走っている車で撮影したトンネルや標識、見てきた風景、一緒に遊んでいる仲間の写真とか?

人間の知覚そのものがむしろ仮想空間みたいなものであって、インプットされた刺激が脳内で処理されているに過ぎない。
だから、刺激自体が実際に存在しているものであっても、体験していることであっても、単に本を読んで脳内仮想空間的空想を追体験したりしていることでも変わらない。
というわけで、バーチャルな世界でのコミュニケーションというものは極めて面白い代物なのであります。

問題はね・・・・刺激の種類なんだと思う。
男性というのは視覚的な生き物らしく、よくサイトに写真をアップしてはダメだとかね・・・言われるし。
女性の写真を見ると視床下部が刺激されてしまうらしいのです。
つまり、性的な興奮に繋がってしまいやすい。
特にアダルトな写真じゃなくても、ごく普通のスナップ写真でもダメなんだそうです。
これは女性にはわからないです。
中にはアイドルの写真を眺めるような感覚で眺める人もいるかもしれないけれど、何かどこかが違っているような・・・

仮想空間の中でのコミュニケーション・・・
なんかね・・・・あれもダメ、これもダメ、って言われるとどーしたらいいのか近頃困惑しております。
暗闇に目が慣れると、結局、あちこちで発生するトラブルは大抵は”恋愛”絡みなんです。
なんでそういうことになるのかわからない・・という人もたくさんいらっしゃると思うんですけど・・わからないですよね・・・
アダルト・サイトや出会い系のサイトを運営しているわけでもなく、酷いとBBSのカキコですらそういうトラブルが発生すると、嫉妬妄想・関係妄想・恋愛妄想の餌食にされてしまうという恐ろしさ。

コミュニケーションということだけで考えると、伝達手段はネットでも普通の電話でも直接話していようと、結局は伝達する内容と意味と意味合いと関係性が問題になるだけ。
だから、そういう意味で、バーチャルという仮想空間でのコミュニケーションも面と向かってお話するようなコミュニケーションも質的には何も違いは無い。
人間のコミュニケーションというものが存在している以上、ツールはツールに過ぎないから。
極めて慎重に行動しなくてはならないという息苦しさをネットに感じるというのは自分が描いている仮想空間が歪んでいるからなのかもしれないけれど、一体、あたしがどんな刺激を提示しているというのだろう・・?
誰か知っていたらおしえてほしい。

(『屁理屈にっき』 2002/05/27より)

 



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