Internet Junkie

 

サングラス越しの海

フローズン・ダイキリなどをシャーベット代わりに飲みながら、サングラス越しに海を眺めるとちょうど今のうちのサイトの壁紙のような感じ。
そんなことをうすらぼんやり考えながら、夏の海でぼーっとしながら、あたしが今サイトで日記のネタにしているような類の話を考えているのが好きだ。
これは今に始まったことではなくて、昔から・・・・

いろんな書き方があるけれど、結局、どんどんテキストのレベルが上がっていく気がする。
理由というのが情けない。
あまりにもわかりやすく書いてしまうと、”かっち〜ん”とくる人の数が増加してしまうから・・・
いいんだけどね・・・
あたしが自分のサイトに何を書こうと勝手だ。

どうもね・・・
あっちからもこっちからも何か言われる。
世の中には、自分のヌードをサイトに貼り付けて叱られない人たちも存在しているというのに、そんなことを普通の主婦がやっていたらただの変態だ。
研究している人たちにすると、恋愛ネタを書いているだけで俗っぽい印象を持つらしい。
あっちからもこっちからも、だ。
なんでこんな階層化があるのかと思うくらいだ。

そんなことをウダウダ考えながら、だんだんコムズカシク書くようになってしまった。
最初からじゃないのよね・・・
ごく日常的なことから書き始めて、それがいつの間にかトーンが変化してしまったのは、パラノイアが原因。
もーね、このネットにまつわる恋愛・不倫騒動みたいな妄想にはひたすらウンザリ。
自分には関係ないと思っていても、そうは思ってくれない人たちが存在する。
だから、階段を上れと言われてしまう。

短歌がね・・・すったもんだすれば、賞を取っちまえば関係ない。
別に、一杯飲み屋BBSできゃいきゃい遊ぶために短歌を詠んで、「仲間、仲間」と遊んでいるわけではないということをあっさり語れる。

あまりにもナンパな主婦だと思われてしまうノリの軽さがあるために、だんだんテキストのレベルを上げざるを得ない。
ビーチでビキニ着て、”不二子”やりながらバタイユを読んでいるのは罪悪か?
推理小説じゃなくて、バタイユというところがミソなのかな。
眩しい太陽とすごく相性がいい気がする。
潮風が彼の毒を吹き飛ばしてくれる。
鬱々した気分で、サングラス越しの太陽はやさしく、それでいて海は輝いている。

誰にも何にも言わせない・・・・・か。
だからダメなんだよと言われても、それがあたしだ。
ごちゃごちゃ言われたら、写真でもアップする?
要するにそういうことなのだと気が付く。
サイトに写真をアップしてはダメな理由も、アップすればパラノイアが消える理由も、”女は顔”だからだ。
父は正しい。

女をやってると男がウザイ。
学者やってると女がウザイ。
歌人やってると学者がウザイ。

だんだんあらゆることがウザクなってしまうので、だんだんタカピーになっていってしまう。
自分が自分でいられる時間か・・・・
家で昼寝している時間だったりして。

(『屁理屈にっき』 2002/05/27より)

* 壁紙は違っています。

 



Rin's New-Wind Web(C)All Rights Reserved.