September 07, 2008

退屈な道の先には海の壁ペイントされて空はまだ↑

消えうせた夢のつづきをカラパナの黒き砂辺の椰子の芽にみし

溶岩の丘なだらかにうねうねと空ひろく道黒き砂濱

黙々と雲の生まれるボルケーノ標示は空に示されている

退屈な道の先には海の壁ペイントされて空はまだ↑

海の中やけに大きな海亀も岩のふりして波に背をむけ

波の音絶えることなくひねもすは人の声すらマイクの響

投稿者 Blue Wind : 03:28 PM | コメント (0) | トラックバック

June 16, 2008

不自然にとりのこされてしまったか吾が庭の木の葉も実も花も

フェンス越し紫陽花の花うつむいて遠巻きに雨降りたるを知る
鬱蒼と重なりあったなつかしき木木少しだけ花と実残す
窓の外右へ左へ人歩き犬めずらしく昼寝忘れる
生真面目に歩く人らは真四角に新芽の生えた柘植の木を切る
請求書ポストの中に残されて残骸のなき梅雨空を待つ
不自然にとりのこされてしまったか吾が庭の木の葉も実も花も

投稿者 Blue Wind : 03:38 AM | コメント (0) | トラックバック

June 15, 2008

除草剤まかれちまつたわが庭のさつぱりとした6月の雨

年配にならんでしまった配列はペットボトルのドミノの予感
あとすこしスイカまでそこ、とどかぬはひとのとどかぬ轍なきイス
ひとよりも鎮座ましますお鞄のならんだイスの兄弟仁義

窓の外ホルシュタインはにわか雨にわか列車におひるねもどき
めのまえを植物図鑑とつぶやいてさわさわと風ガンメタリック

除草剤まかれちまつたわが庭のさつぱりとした6月の雨

投稿者 Blue Wind : 01:09 AM | コメント (0) | トラックバック