February 17, 2007

怖い

怖い。

怖いのがステロイドなのか、それともそれを打ってくれと言わんばかりの患者が怖いのか、はたまた、それが原因で、自分が不機嫌になるのが怖いのかわからないけれども、あらゆる意味で怖い。

花粉症でステロイドを使っている人たちがどの程度いるのか、わたしにはわからない。だけど、それをあたかも予防接種のような軽いノリで使っている人たちがいることが怖い。

その人たちは、単に花粉症の特効薬としか思っていない。

たしかにケナコルトーはある。アトピーなどの治療や皮膚科だったらそんなに驚かないかも。保険診療が認められている薬だし、めずらしいものでもないらしい。アレルギーの薬も飲んだけどよくならないとか、仕事などの都合でどうしても花粉症を治したいとか、そういうケースなら驚かない。

が、しかし・・・

2日で、5本がなくなるってどーよ?

打てば、花粉症の症状がおさまるから、打ってほしいという気持ちもわかる。

が、男性ならともかく、女性の顔に明らかに副作用だとわかるような皮膚炎を見たとき、怖かった。

うちをほかのクリニックと間違えて遠くからやってくる。

3人くらいまでは、「うちでも置いてますよ」と、微笑みながら言えた。

でも、次から次へと、間違えて来ては、ケナコルトー。

しかも、うちはそこのクリニックではないと言うと、それがどこへ移転したかをしつこく訊いてくる。

8件くらいまでは我慢していたけど、もうさすがに限界。

しかも、その人たちは、ステロイドのことも副作用のことも、ほかのアレルギーの薬のこともまるで知らないし、説明しても聞かない。

要するに、ステロイドを打ってほしいだけ。

そこが、怖い・・・

治ればいいのだろうか?

そういう不機嫌さがあり、そういう不機嫌さがどうもほかの無関係な人へのぶっきらぼうな対応につながったような気がする。

もう、気分は最悪。

看護師が、「どうせそういう人たちは、うちで断ってもどこかで打つのだから」と言うが、まるで自分が悪いことをしているような気分に陥る。ましてや受付が、患者に説明するのは変だと言われ、そうやって言われるとまさしくその通りだから、黙って風邪の患者を受け付けるように対応する。そういうややこしい説明は医師の仕事。

が、しかし、医者でも不機嫌になることってあるんだよね・・・

もう、最悪の日が続いている。

ケナコルトーの患者が来ないように祈ろう。

投稿者 Blue Wind : 09:01 PM | コメント (0) | トラックバック