February 22, 2006

女王加点

オリンピックの独特の雰囲気というのは、一つの国家規模のイベントだからかもしれない。でも、今の日本の選手たちにそういう自衛隊のような忠実なモードを求めても無理。

それを痛感したのは、安藤美姫のショート・プログラムの衣装。
なんで、イタリアの国旗をつけているの?
と思ったのはわたしだけだろうか・・・

試合を観ていたら、NHKのアナウンサーがボロカスに言うのが不思議だった。安藤美姫の躍動感が活かされていないらしい。まあ、これまでの女王然とした雰囲気から同世代の子たちが好みそうな衣装と髪型に変え、ひたすら笑顔で滑ろうとか楽しもうということをアピールしている。

・・・・ということは、もう笑顔で滑るのはつらいとか、滑っていても楽しくない、というのが本音なんだろうな。
それでも笑顔をつくって滑っている。それでいてあの暗い衣装・・・そして、胸元にはイタリアの国旗のカラーが光っている。

これとは逆に、荒川静香は赤と白の衣装で颯爽と女王然として登場。悠々とショパンの曲に乗せて舞う。

そうなんだよね・・・オリンピックは荒川静香でないといかん。
日の丸をつけて、颯爽とイタリア民謡に乗せて舞うとか、さ。(今だったら、冬のソナタ?)

アメリカのコーエン選手が滑っているとき、ロシア民謡。娘がロシアの選手なのかと訊いた。
子どもって素直だから・・・
わたしが、アメリカの選手だと言ったら、ふ〜んと言いながら観ていた。
平和の祭典だから、アメリカの選手がロシア民謡でいいんだよね。

伊藤みどり曰く、出来のほうは荒川静香より村主章枝の上らしい。
それではどうして4点以上の差が出たわけ?
つまりは、会場の雰囲気などが加算されているそう。会場の雰囲気って何なのかわからないけれども、審査員をも味方につけてしまうような雰囲気のことだろうか。伊藤みどり風に表現すれば、金を狙っていく攻撃的な姿勢らしい。

・・・・・・というか、女子フィギュアというのはいわば冬季五輪の花形、女王戦。雰囲気加点というのがあるとすれば、プライド加点かもしれない。颯爽と、堂々と、この際だから日の丸を背負って平和と笑みをアピールしてほしい。本人には関係ないのかもしれないが、女王加点というのが大きいことを知る。

投稿者 Blue Wind : February 22, 2006 11:48 PM | トラックバック
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