October 31, 2005

楽しまなくっちゃ

最初はジェットコースターに乗っているような気分だったけど、次第にわたしは成り行きに慣れ始め、脱サラというのは気持ちの上で大変なことなんだなぁ・・と何となく感じている。親が商売をしていたのだから、そりゃ業績の良いときもあれば不作の時もあることはうすうす・・・特にわたしの父のように若い頃に3回も失敗しているとなおさら・・・まあ、失敗しても若い頃なら親や兄弟がいるため食べるだけなら困らないのかもしれない。

銀行からの借り入れなしで虎の子を使い果たし、親からの借金でしのいできた先生も今は元を取り戻しつつあるし、奥さんがサインしていないからね・・・本当に困れば店(クリニック)を閉鎖して勤務医に戻れば食べるには困らないし、それを考えると気楽なのかもしれない。考えようによっては借金がないというのは強い。

うちのダンナみたいな性格は、親がとりあえず店を残しておいてくれたらいつでも開業できるし、それを考えたら非常に楽だったはずなのに、開業するのが嫌でつくばで暮らしている。なのに、今度は開業すると言う。非常にわがままなんだけど、誰に迷惑をかけているわけでもないし、今さら神戸へ戻るつもりもない。

どうせやるなら楽しまなくちゃと思ってあれこれ検索。

神戸で開業している歯科医院の写真を眺めながら、お洒落だなぁ・・と感心する。それとか、建築の賞を取った作品とか。内装だけを比較するだけでも何かどこかが違う。美容院などの設計はどこもお洒落だし、わたしが建築家ならそういう仕事だけやりたいほど。

知り合いの美容師さんが鏡一枚に100万円使いたい気持ちが少し理解できた。おそろしいほどバカらしい気もするけど、どうせやるならそういう店をつくりたいと思うほうが自然な発想なのだと思った。若いし・・・

ただし、銀行に、「どうして茨城でそういう店を開くのですか?」と質問されたそう。

ぐわっ。
都会と田舎の違いってそういう風。

それと、診療科目によるのかもしれない。今はどこも歯医者はお洒落だけど、医者は単に目立つような建物が多いだけでお洒落とはほど遠い。単にわたしの主観によるものかもしれないけど・・・(汗

果たしてそういう医院をつくったとして、田舎の人たちにそれが受け入れられるかどうか?・・・・というわけで、土地柄というのも考慮しなければならない。

でも、今後20年くらいはそこが職場になるわけで、そうなるとかなりの長い時間を過ごすことになる。

趣味の良さって何なのかよくわからないけど、センスの問題も大きいような気がする。たとえば個人の診療所でも予算があれば大理石を敷きたい、というのはわがままなのだろうか。それがホテルなどだと高級感を出すためにごく普通の仕様なのかもしれないけど、病院や医院となるとどうもイメージが違う。そこで諦めたけど、せめて床は白にするとかね・・・淡いピンクのマーブル模様とかね・・・

カウンター一つ取っても医院と美容院は違う。それでいて今は病院もホテルも似たような受付になっているところが多い。昔は薬局が受付を兼ねていたために用心のために小窓があるだけの受付も多かった。今はそういう閉鎖的な受付は少ない。医薬分業の時代になったせいかもしれないけど、劇薬を置いてあるところは大変。処方箋を書いているだけのほうが安全には違いない。金を盗られるならどうせつり銭くらいのものだろうけど、薬となるとにっちもさっちも。管理が大変なものは扱わないに限る・・・・(せこい)

最初は1台でも多く駐車場を確保しようと思ったけど、次第に発想が変わり、待合室の前にサービスヤードをつくって喫煙所にしようとか。まあ、そういうのは今は入り口の前に灰皿を置いてあるだけのところが多いけど。建物を敷地一杯に建ててしまった場合、正直な話、医院というのは119の9の部分が玄関前のアプローチみたいなもので、入りやすければよいというものでもないため、入り口に困る。

基本的な設備はどこも同じなんだけど、次第にわたしの気分はそういう標準仕様から離れていき、大抵はその手の部分は設計の人に任せてしまうのかもしれないけど、かなり細部に至るまで指示できそうな気がしている。ダメなら内装は美容院の設計を手がけているところに頼むとかね・・・そっちのほうが医療として頼むよりも安くやってもらえそうな気がする。どういうわけか、医療とつくだけで何でも高い。業者にぼられるのはイヤ。

・・・・・・・・・・・と、ここまで打ったら地震。おおお・・・こわっ。

投稿者 Blue Wind : October 31, 2005 02:37 AM | トラックバック
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