October 06, 2005

手堅く行こう

たまに誰かに騙されているのではないかと思うことがある。今回もどうもそういう雰囲気。なんであんなに医療モールができるのだろうとか、開業コンサルタントがたくさんいるのだろうとか、銀行がすぐに家に来ると言い出すのだろうかとか。

わたしが、「診療所を建てたいのですが・・」と問い合わせをすると、パッとどこからともなく電話が入る。銀行、設計事務所など。単に電話帳を見て電話しているだけなのに、疑いもしないのだろうかと不思議な気分になる。まあ、考えてみれば、わたしは1人で家の中でぼぉ〜っとしていることが多いけど、うちのダンナは働いているわけで、そのほとんどが地元の人たちを相手にしている。ということは、どこへ行っても知り合いだらけ、という恐ろしさに今頃気づいてしまった。

というわけで、税理士も決まらないうちから銀行へ行くことになり、とりあえずは手ぶらでもかまわないらしい。事業計画書は後日でもよいという・・・

あまりにも不安に陥ったわたしは、院長に相談した。そこで開業したい場所を説明したら、隣の土地もついで買っておけと言われてしまった。駐車場10台でも足りないらしい。つくばはクルマ社会なので、例えば職員の駐車場を別の場所を借りて、という方法ではいまどき看護師さんも来てくれないそう。よく考えてみれば、雨の中を歩かなければならないような職場なんていやだ。ただでさえ忙しい仕事だと言うのに。そうやって考えてみれば、何となく何をすればよいか見えてくるから不思議。

が、しかし・・・・次第に借金の額が増える。(まだ銀行にも行ってないけど・・)
が、しかし・・・最初は機械など何も入れず、聴診器一つでやれと院長からアドバイスされては仕方がない。要するに、危ないところは速やかに病院へまかせ、開業医はかかりつけの医者としての仕事に専念する、というのが開業の基本。だから、機械は後でもかまわないそう。だから、土地を先に買うことのほうが大切。それくらい駐車場がないとどうにもならない土地柄だからなのかもしれない。

しかも、もっと失敗するのが嫌いなわたしは、開院の前に勤務医を続けながら長年主治医をしている患者さんなどを優先的に夜間や土曜日の午後などに診察をする、というアイデアを思いついてしまった。本格的な開院ではないので、予約だけ。だから、わたしだけが受付に座っていればいい。病院からお給料は入るし、今、ほかの医院で診察している患者さんなどは案外近くなって喜ぶかもしれない。誰も来なくてももともとだし、夜間や休日に診察してくれるとなると開院前だというのに患者さんが来るような気がする。

で、機械を入れたり、人を雇ったりするのはフルタイム診察を行うようになってから。結局はそういう支払いが大きいわけで、最初のうちなんて多いところで一日8人とかね・・・店を開けている時間が長いほど赤字になってしまう。で、2年をすぎ、3年目になると急に患者さんが増えるそう。大抵はどういうわけかそういうパターンがあるらしく、そこをどうやってうまく切り抜けるか。

わたしなんて気が短いから気をつけないと。「こんなんだったら開業なんてしなかったらよかった!」とか、絶対言いそう。もう、自分のことがわかってるもの。

手堅く行こう・・・

投稿者 Blue Wind : October 6, 2005 12:57 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?