May 08, 2005

アイス珈琲の中の今

激動ということがどういうことなのかわからないけれども、いきなり革命や戦争とか?
そういうことが歴史上何回も繰り返され、ある日、生活が狂ってしまう。鎖国が素晴らしいとは思えないけど、アジアが次々と植民地化され、もしかすると戦争がなければ日本もそうなっていたかもしれない。祖国のために戦って、祖国の土を二度と踏むことのなかった人たち。

中国みたいに文化大革命とか?
ある日突然革命が起こり、蒋介石と共に台湾に逃げていった人たち。
イデオロギー的対立により、国が分断された人たち。
そんなことを考えると、ある日突然何が起こるかわからない。

そういう政治的意図はなくても、ある日突然大地震が起こり、それまで普通に暮らしていたはずなのに、突然生活や人生が狂ってしまう。
東京だっていつ大地震が起こるかも知れない。そうなると、今度は那須が遷都されるのだろうか。首都の移転の話はずっと前からあり、実行されない理由が何なのかわからない。行政府の街は単独で存在していたほうがよいのかもしれないし、東京みたいに何もかもがごっちゃになっていると非常に危険。そんなことはわかっているはずなのに、世の中は何もなければ変わらない。

茨城は地震が多い。発生するたびに記録するのがクセになってしまっている。新潟地震の時も揺れたし、その後、震度5、震度6の地震が発生したというのに街の中はまるで変わらない。これより大きな地震が来たらどうしようかと思いながら、その都度わたしはアイスコーヒーのコップを眺める。これが倒れるか倒れないかが大地震かどうかの基準になってしまった。今のところ、震度6近い揺れでも倒れないところを見ると、地盤というのがいかに大切かわかる。
それと、マンションの高層階だったりすると、そりゃ地上よりも揺れることは想像に難くない。テレビの報道を待つよりも目の前のアイスコーヒーを信じる。

それでいてなんと言ったらよいのだろう・・・村の中で唯一転勤のある仕事が駐在さんとか?
つくば市内の小学生の作文。今でもその衝撃を忘れられない。同じつくば市内に住んでいるはずなんだけど・・・しかもそれほど離れているとは思えない。

ちょっとクルマを走らせて、新治村のほうまで遠征すると、忍者屋敷がある。水戸藩のお膝元なので柳生一族の忍者の末裔が住んでいるのもあの辺らしい。パッと見ると何の変哲もない農家。道路を走っていると古い家屋が見える。それが不思議なことにすぐそこに見えるのに、そこにたどり着くまでにぐるっと大回りする必要がある。

国道を走り、看板を曲がり、さらにさっき見えた家の方角まで引き返す。国道ともう一本並行する道の間には田んぼが続く。普通だったら道の一つもあるはずなのに、曲がり角がない。あぜ道すらなかったような・・・遠回りしないとたどり着けないようになっている。そこが忍者屋敷っぽい。ごく普通に見えるのに、何かどこかがトリッキー。

そこで延々と国道に並行する道を走り、この辺じゃなかったかな・・・と検討をつけるんだけど、今度は家が見えない。国道からははっきり見えたのに。そこがまた不思議。今は看板があるので曲がる。すると本当にここでいいのだろうか、と思うような普通の道を進み、うっかり通り過ぎてしまうような平凡な木の壁。ちょうど曲がり道に差し掛かり、何となく通過してしまう。そこが目当ての屋敷。

中に入ると、これまた平凡で小さな家屋があり、物干し竿だと思ったら忍術の練習用の棹だったり・・・広い土間の奥に小さな入り口があり、畳み一畳分くらいの広さの隠し部屋がある。押入れと床の間の壁(トイレの壁だったかな・・忘れた)が入り口になっていて、土間からの入り口を含めると3箇所出入り口があることになる。狭い狭い。そこから外へ出ると裏は田んぼ。

以前、金沢か能登半島か忘れてしまったけれども、そこのからくり屋敷は本当にものものしかったけれども、新治村の忍者屋敷は屋敷ではなく、小さな農家という感じ。昔はいくつもああいう家があったらしいけど、今ではその家が保存されているだけ。今でも誰かが暮らしていそうな雰囲気すらある。ひっそりと目立たず、敵の手を逃れるための工夫がそれとなくされている。あまりにも自然に存在しているところがリアリズム。

投稿者 Blue Wind : May 8, 2005 02:07 AM | トラックバック
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