February 09, 2005

【短歌】 陽の泪てらてらとした円の中ましろき太陽てらてらとあり

朝靄を抜けだした陽のまぶしけれ雲なき空の醒めた地球に
白い月浮んでいるのか白い陽は朝靄のなかくつきり見つむ
深き霧彷徨いながら歩くみち白き光の太陽の円
霧の中森さえ今は消え失せり白き光に包まれた朝
空さえも消えてしまつた白き陽を光と呼ぶか白き朝靄
うっすらと溶けゆくような朝靄に鋭利な角の色彩の街
太陽はなぜに円いか白き空鋭いものは人の街角
やんわりと信号さえも靄のなかふわふわとした横断歩道

手ざわりの少しかわつた聖書にはふるきカバーの面影はなく

列王記上 19. 6

さあ起きよこの世の旅は長いから一日の眠り陽は輝きぬ
すっきりと青い空には灰色の靄の名残のひろがる世界
少しだけ眠ったようなひねもすは雨のふる音聴こえもせずに
朝の道濡れた歩道にたたずめば不二家のペコが微笑んでいた
あの空にいつもあるのか太陽は白き世界に円は浮べり
くつきりと情けないほどくつきりと白い太陽たたずんでいた
あの空にいつもあるのか太陽はわたしの知らぬ朝靄の中
すぎゆけば明るい空にテンションのひろがりゆくかとけだしゆくか

哀歌 2. 1

哀しみはあっという間に広がって理屈の闇のおそるるままに
退廃に流れる闇は深深と刃物の光子にさしむける
闇の中寝ている悪魔驚けば獣みちかなゆく人らあり
さよならをゆつくり告げて目覚めれば憐れみの朝白き太陽
あの星は月ではないと幻は東の空に太陽浮べ
いたずらに嘆きの涙ながれては悪魔の瞳凶器の坩堝
愛のない明るい闇のおとづれはまつくらな空まつしろな陽に
太陽はゆつくりとして起き上がり靄消え失せり真昼の森に
退廃はジョークなんかじゃすまされぬ深き眠りの森はささやき
あの空は生きているよと太陽はくつきりとした朝靄の中
遠ざかる悪魔の笑みは朝靄のおとづれのなか濡れた舗道に
てらてらと輝く陽には明日のこと100mの白き朝靄

ヨハネによる福音書 19. 31-37

陽の泪てらてらとした円の中ましろき太陽てらてらとあり

投稿者 Blue Wind : February 9, 2005 12:06 PM | トラックバック
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