January 21, 2005

「神さまが見ているよ」

秘密、か。

精神の垂れ流しと言われたことがある。
以前、日記を書いていた頃、自分的には書くとすっきりしてしまう。読んで気分が悪いのなら読むな、の世界。それこそ、うちのサイトに来ないで、とかね・・・
考えてみたら、アクセス制限でもしないとそれは不可能であり、実際にしていたこともある。BBSにパスワードをつけろと言われたり・・・
気楽に日常のことを書いていると、誰が読んでいるのかわからないとか、個人情報を盗まれるとかストーカーとか・・・

最初の頃はビビッた。

でも、次第に慣れる。
通りすがりの人とかなら平気なんだろうな・・・でも、どういうわけか、あの人にだけは読まれたくない、が始まる。だったらローカルに置いておけとか、サイトを引っ越して友達にだけ教えろとか、いろいろ。

自分を含めて、どうしてそうやってナーバスになるのかわからなかった。

でも、秘密、なんだろう・・・
まったくもってしてくだらないよ?
例えば、最初は匿名でハンドル名だけで親しくなる。それが次第に群れになり、ネットの場合、相手が特定できないのにグループが出来上がったりする。よく考えたらまったく親しくないのに、知らない人がわたしのことを知っている。

写真を一枚誰かに送れば、それがほかの誰かに転送されることくらいは覚悟しなければならない。こういうメールが着たと、メッセで話しながら転送してもらったり・・・

そういう闇を支えているのが、秘密。

わたしがどこに住んでいて、どういう名前で、家族がどうたらこうたらとか。

わたしは普通に生活している。普通の主婦であり、どこにでもあるような生活をしている。だから、ある日突然、バカらしくなってしまった。そだそだ・・・サイトに公開しようと思った。秘密だから気持ち悪い。「わたしが秘密にしているはずなのに、どうしてあの人がわたしのことを知っているの?まるで親しいみたいじゃないの!」って怒っても無駄だ。

他人のBBSなどのやりとりを眺めて、個人情報を集めている暇な人もいるらしい。
どうしてそういうことをするのかというと、例えば、初めてBBSにカキコしたりする時、相手がどういう人なのかわからない。少しでも手がかりがほしい、と思うほうが普通。一応、ネットといえどもコミュニケーションの場なのですから。
しかも、相手が小学生から高齢者まで・・・中にはネット人格多数。

そういう世界を支えているのが、秘密なのかもしれない。

秘密というのは大抵の場合、他人に知られたくないことである。大きな秘密を匿名で書いている人に比べたら、わたしのような人間の秘密など、ちっぽけでつまらない。

それでいて短歌というのも、ある意味、秘密の垂れ流しなのかも。

自分の苦しみなどはとても歌にはできない、と言う人もいる。
弱点だから、かな。
中学生や高校生の恋歌などは、親には知られたくないとかね・・・

それでいて、そういう弱点がさらされ、苦悩が描かれていたりするとよい歌になったりするらしい。

が、しかし・・・
「お月さまが見ているよ」ならいいらしい。
それが、「神さまが見ているよ」になると、急に荒れたりする?

人間って不思議な生き物。

投稿者 Blue Wind : January 21, 2005 12:18 AM | トラックバック
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