エゴイスト自殺するなら昼間にね夜はダメだよ人手不足さ
悲しみの果てに隠され事故死だとあの悲しみは嘘だったのか
葬式の話をすれば人生を流れ作業に確かめてみる
子育てに明け暮れたれば病床の母は味方と信じています
つなぎゆく炎なき日の屍はドライアイスがよく似合うかな
物体は消えゆくものと墓場には石が並んで枯れた花あり
生と死を隔てるものはこころだに別れ寂しくいつしか土に
言葉さえむなしきものと病室はながれる空気ながれるばかり
叔母ちゃまはひがむ子気にし考えてあの子この子と死手紙書くか
もうみんなおとななんだと思っても記憶の彼方おさなご歩く
天国はおさなご歩く夢の道あの子この子も今は老いゆく
愛もとめ寂しき親の老いゆかば重石のような壁の隔たり
イザヤ書 30. 15-20
水槽の魚のようなわたしたちいつかは海に帰るものかな
海の中魚の遺体見つからぬ陸には魚売っているけど
海の中死はあるのかと探せども死の痕跡の見つからぬ水
生命は摩訶不思議かな海と陸近くて遠い生と死のあり
アスファルト隙間に生えたすすきの穂ひとつ逃れりアパートの塀
秋の野はすすきがあうと空き地には透かし日の下並んでおりし
すすきの穂あらくさ刈りを逃れては見事に育ち他人の土地か
すすきの穂折ってもだれも叱らねど気にしてとおる他人の土地か
すすきの穂売るなよ花屋ねがわくはあらくさのまま秋風に立ち
すすきの穂取っても礼を言われるとわかっていても泥棒みたい
使徒言行録 25. 23-27
考えてみたら、なんですすきまで雑草なんだろう・・・
空き地に勝手に生えているせいかも。
空き地がないから、売っているのか。
すすきの穂罪状書きを考えてあらくさ刈りの空き地をながめ
あらくさの並んだ野にはすすきの穂落ち日の光秋を告げゆく
消えた庭あらくさすすき並んでは荒れた庭など眺めてた秋
すすきの穂植えかえたればしおれゆく野に咲く花の気まぐれいのち
蒲公英の生きているよと芝のうえ顔を出したり悩める秋よ
みこころの気まぐれなるか秋の庭あらくさすすきいかにせんかと
あまりにも手入れしやすい庭というのも悩む。
わが庭をまじめに悩むすすきの穂今年の秋は空き地にながむ
おおげさに悩んでみればすすきの穂たかがすすきかされどすすきぞ
どこにでもあるんだけどねぇ・・・・・あるから困り、ないとくやしい。
ルカによる福音書 18. 40-43
同じ話・・・
あなたの信仰があなたを救った。
盲人はたちまち目が見えるようになった。
光さす秋の野草の立ちたれば告げゆく風の音の流れり
何となくわかってきたような・・・
◇ご返歌
鉄条網すすきの原にめぐらされ空き地と呼ぶか落ち日待つ森
ちゃぶ台をテレビの前に動かして学生気分ちびのお受験