July 15, 2004

職人の手際と目とぞ眺めてはわが意志とてもむなしく吹けり

たまに思うんですけど、どうして事実を書くとドラマっぽくなってしまうんだろうと。もしかすると、どこにでもあることだからかもしれない。今、一番多く話しているのが、姑さんとかも。何となく救われる。そのまた向こうに義理の姉がいて、3人でうつうつしてる。似たもの同士なのかも。

順番に怒ってみたり笑ったり言いたいことも同じだったり
若き日をよめよめ呼ばれ腹を立ていつしか時は「わたしが親よ」
バランスを崩してみれば半分になってしまったウッドデッキか
突然に庭の掃除が始まりぬ悲惨な庭のいつに整う
人の手を借りてつくれば荒れ庭もグリーンベルトにかわれるやもと

やりはじめたらあっけない。

猟師町ずらり並んだポルシェかな型式の数のんびりかぞえ
うお市場午後には半値刺身かな鮮度落ちればわが街に来る
豪快に木を切り鎌で倒したるウッドデッキの残骸をみる
ごみ箱に捨てているよな紙幣かな阿字ヶ浦にぞ海の幸にぞ
駐車場向こうの川は海なのかジェットスキーが進んでいくよ
あのそれは高かった木です、言いたいがあっさり切られぼんやりながむ
ひとつずつ育ってしまった草木より芝にしろやとあっさり切られ
山男海の男は豪快に天の恵みをポルシェに変える
売れ残る魚を飾るトレーなど考えてみてありがたかったり
食うまでの道は険しとおじさんは初梨もいで味見している

イザヤ書 30. 23-24

たしかに、もとをただせばタダだから・・・わかりやすい。

並んでは他人の親を世話したるドミノ倒しに浮世は流れ
よこやりを入れてみてもとドミノなら倒れるままに倒れるままか
放牧に大義名分整えば番狂わせもたまにはありき
改宗を考えている義理の兄喪主つとめれば仏壇の前
海鳥は飛んでいくよと潮風はさかなの匂い漂わせてる
野も山も海の中さえ権利かなじゆうなさかないずこに泳ぐ
朽ちるなら朽ちてしまえと思ってもウッドデッキは片付いてゆく

ルカによる福音書 24. 50-53 天に上げられる

パワーダウンしてるな。

花咲けば実がなるのかと梨の木はツインのままで叱られている
どうなってしまうのだろう梨の木はわからぬままに叱られている

突然昼間隣のマンションの大家さんが来て、あちらへ庭木が行ってしまっているからと言われ、話しているうちに庭の工事が始まってしまった。いきなり大家さんの親戚の業者さんが来て、あっけらかんと見積書はあとまわし。田舎だ。

マタイによる福音書 7. 15-20 実によって木を知る

なるほど。
彼らによると、うちの庭で残したい木は、梨とざくろだけなんだって。
なんかね・・・そういうものなのかも。
要らないとなったら、わたしにもきいてくれない。職人・・・・とは。

酔芙蓉倒れてみれば百合の花群れなし咲くを見て驚きぬ
職人の手際と目とぞ眺めてはわが意志とてもむなしく吹けり

投稿者 Blue Wind : July 15, 2004 01:38 AM | トラックバック
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