June 13, 2004

陽はのぼる闇路の中へ消えゆかむ消えゆく光陽はのぼり出づ

どうしてもパリ行きの飛行機がうまく取れなくて、つまり、インターネット予約に使うマイレージのアクセス番号を忘れてしまったとか、座席が並ばないとか、クレジットカードが本人名義でないと予約できないとか、どうしてもうまく行かない。
仕方なく休みをずらし、父さんを迎えに行くとなると大空港は危険だから、ローカル空港を選ぶ。するとなぜかフィレンツェがその日うまく飛ぶ便がない。すったもんだしているうちに、試しにやってみたペルージャ往復があっさり取れてしまいました。
もう運命なんだな・・・あれだけ飛んでいるパリ行きがうまく取れないで、ペルージャがあっさり取れるというのはヘンだ。なんかそういうものなのかもしれない。
アクセス番号を待っているだけでも1週間以上がぼーっと過ぎ、あちこちの航空会社を検索し、料金を調べ、あげくやっとアクセスしたら、今回は別々の旅程になるからあたしのカードだけでは予約できないとか、ローカルなエリアだと自社便の乗り継ぎでないと旅程や予算がうまくパネルに現れないとか。こんなにややこしいのは初めて。迷路を回っているうちに、あっさり最初の予定に戻ってしまう。

くるくると空回りして過ぎゆかば突然の雨降り出しやまぬ
夏までの当番の水今やりぬ梅雨の日なれば意味なく忘れ
雨の日に吾子を迎えに忘れたりスーパーの中置いてきぼりに
のんびりとゲータレードを手に持ちぬ吾子を眺めるスーパーの中
レジ袋車の中に置きたれば代わりにながむランドセルかな
小学生ローカルな店歩きたるゲータレードを憂鬱にながむ
都会では万引き犯だと教えては幼稚園から変わらない吾子
鉄道を使った旅の難ければホームに吾子を残す恐怖よ
迷子クセ遺伝なるかと悩みつつがんじがらめのルールを恐れ
オトくんの迷子の札を眺めては吾子にも要ると憂鬱に思う
放課後にひとりのこされ迎えゆく理由はトイレ訊くもむなしき
トロピカル南の島はローカルで舟さえ人をのんびり待ちぬ
エンジンをかける前にはベルトなど締めてすすめる駐車場かな
ひとりよりふたりが不安ふたり旅吾子とならんでぼおっと不安

使徒言行録 8. 37

歌壇はもっとローカル・・・いやになってしまう。
アッシジの名物、フランシスカン人形の一番人気はパソコン人形らしい。
世の中どーなっているんだろう。
ミケランジェロ風あかんべの精神も捨てがたい。
気風なんだろうな・・・
ルネッサンス。おもしろー。
ルネッサンスは古典か?
う〜ん・・・・なやむ。

学内の放送みたいNHK。歌稿さぼりにせんせいふたり。
レトロ風がんじがらめに吹き抜けてモーセの角をながめてうれし
暗殺者考えてみてくそまじめ息吹の抜ける道なき風よ
律法が悪の種蒔き罪の花枯れる頃には小鳥の餌か
やまみちをみちなりに飛ぶ小鳥にはアップダウンの低空飛行
落とせない角ならモーセ彫りこめば選歌のやうに落とされもせず
その一首詠みこむための添え歌の難く並んで一首を落とす
ルネサンス、ミケランジェロのわざぬすむ。くわえてへらす知恵比べかな。
あまのじゃく、どこまでいってもあまのじゃく。ながめて知るはいにしえのちえ。

ジーザスが罪を贖ったと言っているのに、しつこい。

安息日神の来る日が来る前に彼を降ろして十字架の下
水さえもぶどう酒さえも口にせず運命の日をしづかに過ごす
十字架の下で過ごせりカードなど自由にやれる人らのむなし

不思議だよね・・・

世の光期待してはと裏切られ裏切られては裏切りを思う
退廃の静かな闇に消えゆかば陽はのぼりゆく地球の裏へ
陽はのぼる闇路の中へ消えゆかむ消えゆく光陽はのぼり出づ
くらやみに出づる光の姿絵はむこうの島の影絵となりぬ
風立ちぬ光の舞は出づる陽を闇へと閉ざす静止する時

パッと沈んだからよいのかも。

陽はあると思えば闇へ沈みゆく彼方の空は下にのびゆく
空間は果てしなき空広がりし見あげて空は闇へつづきぬ
沈むから光果つなくおとづるる季節もかわる気候もかわる

パッと沈んだんだな・・・
みんなが一斉にパッと沈んだ。
一斉に闇に沈んだ。

詩編 34. 12-15

何が偽りではないのか、わからないから平和がわからないのかも。まるでわからない。

投稿者 Blue Wind : June 13, 2004 04:22 AM | トラックバック
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