May 14, 2004

うしなって悲しきいのちいくつある愛するがゆえ悲しくもあり

ささやかな警鐘の音鳴り響く炎症かかえ病となりぬ
機械なら取替えもきくわたくしは痛みともない苦しみ走る
マック死す片足となり弱まりぬ犬も癌かと骨壷の中
「犬死」と考えてみて200万広辞苑すら改まるかな
うしなって悲しきいのちいくつある愛に飢えたり愛はあまりぬ
生類憐れみ時代到来す隣の子よりわが犬愛し

ヨハネによる福音書 7. 45-52 ユダヤ人指導者たちの不信仰

歴史には悪法なりと書かれしも時の流れは辞書をも変える
今と過去近くて遠い風の音母の代わりに呼ばるるマック
うしなって悲しきいのちいくつあるオトの保険を勧められた日
愛されることを忘れた人々は愛することさえ労を惜しみぬ
人間の尊厳ですらめくるめく日々は悲しきオトと昼寝す
殺伐と人の根埋もる世の中は素直な犬にこころ癒され
オトですらこんなに愛をくれるのに愛に飢えたる人は絶えない

ヨハネによる福音書 8. 40

うたことば雅と俗を区別せし時代もむなしうつろわもがな
マスコミを疎むが本音空港の映像を思うフィルムは残る
おとこ歌詠むがごとくとわたくしは気楽な笑みであかんべをする
つくられし時代の鐘は千年紀始まりの中しづかに聴こえ
あれもダメこれもダメだと言われては複雑な文字聖書をながむ
見たとおり聞いたとおりを伝えてもあれこれむなしいつの時代も
ジーザスといると孤独に思われる?恋人いるかと訊いてやるかな
みこころを人形のごと描いては地面に文字を書く神を思いぬ
ややこしい質問の中おなじこと書いては消してくりかえしたる
もうすでに決まっているとみことばはダニエル書みてエルサレム思う
裁きの日地球は満ちて立ち止まるただそれだけとあっさり書かれ
語感とはむなしき日々の砂文字は書かれた文字を素直に読めり
宇宙色計算しては研究す色相環のどまんなかとは
どまんなか白きやみ路のゆくすえは靄かすみたる道すじとなる
あっさりと書かれてむなしわたくしは地球に生まれ土に戻れり
うしなって悲しきいのちいくつある愛するがゆえ悲しくもあり
愛のない人らの死すを遠ければわが犬さえも近くにおもう
愛という方程式は簡単で死は正直でこころを描き
神さまはみんなを愛すというけれどマザーはやさし”神”は厳しき

ローマの信徒への手紙 1. 7

鬱々と遠くの日々を思うよりわが犬愛し気楽に生きる

投稿者 Blue Wind : May 14, 2004 03:19 AM | トラックバック
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