May 06, 2004

今月はマツモトキヨシ潰れては100円ショップ一つ増えたる

われは今なにをしせるとおもわなば日課となりし聖書をひらく
南仏の写真をながめ旅行には海をもとめるクセののこりし
教会の写真をながめ不意に思うわれはいづこのマドレーヌに遭い
若い日は連れ立つ友と気まぐれに歩いた街は言の葉もなく
海見つめ時をすごせる夏の日はガイドブックが一番重く
アジアにはのんびり青い海の待つコートダジュールは何のためにか
気まぐれに旅立つ街の遠のけばスケジュールなど立ててもむなし

マザー・テレサの来日、法王さまの来日、なんかわさわさしていた頃、わたしはいったい何をしていたのだろう?おそらくはわさわさしながら鬱々と明るく生活していたような気が・・・
まさかね。長崎の爆心地でのマザー・テレサの祈り。虹。極楽とんぼはテロがあっても平気でパリへ。機関銃もった兵隊さんに平気で道順訊いてしまうのだから、今にしておもうとなんにも考えてないってつおい。ぼっけーっとしたせいかつ。まあ、いいや。ねこ。そうかも。ちかくてとおいできごと。

よのなかが気づかぬうちに吹き抜けるまわる地球はわれをまわせり
うごかないわれをまわして今日もまた日はうつりゆく朝な夕なと
気がつけば粗大ゴミだけたまりゆく月日の速さ地球のごとく
みこころのつながりゆけば無邪気にも被爆地あるく修学旅行
人類は人類としてわれはわれ一人一人の子を憐れみぬ

詩編 60. 3-7

ダビデよりつづきぬ嘆きわれもまたおなじこと思う二十歳の頃よ
百合の花気まぐれに買う春の日は暑さもすぎゆあともどりする
結局は人間なんて変わらない古今東西おなじこと思う
はろばろと怒りの渦の激しくば誰に怒れと空は笑いし
むなしけれあなむなしけれわざわいはわれらのうえにかなしみもまた
諦めよう。ねこにはわからんみことばはこむずかしくてねむりをさそう

静けさはジーザスのもの靄のなか情念ゆくはパリのこみちよ
バタイユがおしえてくれた。あの人は聖マドレーヌ。そんな気がした。
理屈では説明できぬ言の葉は言の葉のまま意のなかにある。
うらうらと明けゆく空はあおあおとしずけさのなか今日をあたわる
長崎の青いマリアはいづこにかねむりて春はかげろうのごと

イザヤ書 13. 4-5

何なんだろう。まだねむっている、記憶の砂。出来の悪い娘。怒りの渦。「エターナル・ファーザー」・・・エターナル・ファーザー。エターナル・ファーザー。怒りの渦。世の中すべてがゆるせない。出来の悪い娘。父にも怒りの炎の頃だから、天の父となるともう思い出せない。強烈に怒っていたから何を言ったのだろう?言ったというより、考えていただけだ。覚えているはずがない。一つわかったのは、出来の悪い娘ということかも。獅子の洞窟の中に投げ込まれたダニエル。わからない。

わかった・・・獅子の洞窟の中。利権渦巻く世界。地獄。拉致未遂。誘拐を恐れて実家を出て、1年くらい転々としていたような記憶が。家族と友人以外には居所を知らせないという・・・あーむかしばなしだ。母がそれが一番安全だと信じてたからな。たしかに・・・あたしはカンがいい。「神さまがまもってくださるから」、「はあ?」 たしかに、「こちらの信号を渡って走り出せ」と教えてくれた気がしてそのとおりにしたら、危機一髪、目だし帽から逃げおおせた。証人、うちのダンナ。ほんと卑怯だよね。「はんこ押さないなら娘を誘拐するぞ」って言ってほんとにするか?狂ってる。バブルの狂気。おそろしい。脅迫には屈せず。そう・・・だからある日突然、母がマンションを衝動買い。父は反対。何もかもがめちゃくちゃ。それでいて、ルン♪ よーわからん。

ダニエル書 6. 1-29 獅子の洞窟に投げ込まれたダニエル

淡々と数字に変える精神は無機質な文字ならんでうれし
不景気がなぜかうれしい天邪鬼あれもこれもと買い換えている
フライパン500円なら買い換えて気分転換ささやかな日々
公務員・学生つどう金のない街はうるわしみどりの季節
今月はマツモトキヨシ潰れては100円ショップ一つ増えたる
消費税アップしたなら物価安国の借金空の星かな

マタイによる福音書 17. 24-27 神殿税を納める

獅子の洞窟的人生。やれやれ・・・

投稿者 Blue Wind : May 6, 2004 10:41 PM | トラックバック
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