May 02, 2004

ささやかな微笑みにさえつながりを鏡のように悲しくさぐる

コリントの信徒への手紙 13. 1-3

物騒な世の中です。何をクソマジメに考えていたかというと、「何が愛よ、何がチャリティよ、何がボランティアよ」と、人々の反感と憎悪が一斉に吹き出す瞬間というのに出くわしたのが初めてだったからかもしれません。言えば言うほど、行いが正しければ正しいほど、反感と憎悪まみれになる。あっさり語ると、愛がなかったからなんでしょうね。広義に語れば、イラクでも似たような状況や立場にいる人たちがいる。命がけでボランティアに行って、反感と憎悪ですからね。どちらがどうというより、今こそ真面目に考えるときなのかも。疲れる世の中かも。

テロリズム警戒しては靴までも脱いで調べる搭乗検査
子らの乗る飛行機までも爆弾を仕掛けるのかなテロリズム思う
憎しみの発露となりし素朴さは悲しき春を初夏にも変える
苦労して築いた城は一時の気まぐれにより無残に砕け
都庁にはのぼったことはないけれど新宿の庭東と西へ
路上にはダンボールにて眠る人華々しくも都会の夜よ
象徴の見え隠れする異空間儚くもまた人を語りき
8キロをもったいぶって走る道田舎の道はすぐそこと言う

フィリピの信徒への手紙 4. 10-20 贈り物への感謝

100億円の支援より、リュックの中の鉛筆セットだよなぁ・・・

愛がほしい。パタッ。

愛という命の水は懇々と湧き出るように静かに溢る
静かなる命の水は懇々と絶えることなく絶える間もなく
懇々と溢れる水を思うとき喉の渇きをかすかにおぼえ
懇々と溢れる水の満つるとき水の姿を黙ってながむ
沈黙は光の中にしづもれる命の水の溢れる音に
今はただ鬱蒼としたジャングルも明るい小道太陽の陰
魂の死に絶える音しづしづと昏々として日々はすぎゆく
言の葉の途切れるようなささやきはとめどめもなく無為に流れる
善良によろこびだけに溢れてるそんな気分は退廃に消ゆ
空白に流れる時間今日もまた長くもなりし短くもなり
ゆっくりと欺瞞に満ちた退廃は気づかぬ刃物踏みゆく道か
黙契がゆっくりとして微笑みを黒黒とする都会の空よ
ささやかな微笑みにさえつながりを鏡のように悲しくさぐる
よろこびの大盤振る舞い子らの声雲雀のように飛び交う町よ
輝ける五月の風は吹きぬける開けっぴろげの緑の車窓
欺瞞には欺瞞を重ね欺瞞など飛ばしてくれる欺瞞の人ら

マタイによる福音書 15. 3-9

保険料払っているから親の世話はしなくてもよい、ってなるのよね。これって、社会のコンセだから。介護保険も年金も悪いことではないとは思うんだけど。

棘棘と欺瞞の先は老後かなちくちくとして怒れもせずに
口先で子どものためにと言うけれどわが人生の街路樹並ぶ
盲目に都会の道はすれ違い危険の中で人は交差す
新宿をうすらぼんやり歩くなら子らに迷惑かけずに鬱へ
毒の道歩いてゆかば猛毒に襲われたるも誰も気づかず
美しい陽射しの中で風の吹くささやかな日々、よろこべあたし
鬱々とこれでよいかと迷いつつ勝手に風は吹き込んでくる

マタイによる福音書 12. 1-8 安息日に麦の穂を摘む

『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』

寝たきりになったら、ベッドに貼っておこう。

歌詠みは空しき日々を歌に変えつまらないなど言われたりする
オトくんは空しき歌を知らん顔ジャーキーねだる夕飯時か

投稿者 Blue Wind : May 2, 2004 11:01 AM | トラックバック
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