April 16, 2004

退廃につつまれた朝菜の花は畑のように群れて咲きたる

欲望の渦巻く世には限りなく平和に近い暴力のある
美談など捨ててしまえと限りなく厭世的にマッドを眺む
春風はねぎぼうずの並んだる小さな畑農家の庭よ
うららかに農家の庭に並んだる菜の花の色畑にも似て

マタイによる福音書 13. 1-8 「種を蒔く人」のたとえ

宗教にやーめたやめたとなる日には厭世的な退廃のあり
鬱々と美談の後は美酒のごと酔いに目覚めるここちするかな
鬱々とつぶされゆくもひねもすはまたひねもすとなり春は来ぬ
太陽は虚ろにもなる輝きはまばゆき海を沈めるがごとく
ひんやりと熱帯の砂よこたわるまばゆき海は波高き湾

退廃だ。なお連れ去られ拉致されて迷惑だよとあっさりと言う。
おおげさに騒ぎ立てれば世の中はすぐに捨て去り風は消え去る
カラス鳴く春の庭にはあたたかき陽はさすもがな陽はうつりゆく
美談ならほかの誰かとやってくれわれは歌詠む歌人なるかな
こうやってねこ歌人からトラ歌人朴訥としてどくをまきたる

ヨブ記 5. 1-7

退廃よ、静かな空も儚くば真実もまた雲に隠れし

いのちじゃなくて、魂を救ってくれよ・・・

退廃のめくるめくよな世の中はいのちいのちと騒ぎ立てれば
美談にはいのちの重みうるわしく失われたる魂かえして
鬱々と何を怒っているのかと語るもどかし魂かえして
父さんは今日も今日とて働きぬ金に困らぬわが暮らしかな
魂よ、いずこへつづく癒しなき世にて暮らすはふかなさけなり
美談には飽き飽きなのよ退廃はぽんと放って人のない世に

列王記上 16. 23-28 イスラエルの王オムリ

この退廃的な気分・・・

幾世にも繰り返されし瞬間を描きてやまぬへぼ歌人なり
こうやって幾世にわたるあやまちは真実をまた闇に隠しぬ
美酒に酔い酔いから醒めて退廃はしづかに町をこわしてゆけり
退廃につつまれた朝菜の花は畑のように群れて咲きたる

サムエル記上 21. 11-16

癒し求められたくないから。

投稿者 Blue Wind : April 16, 2004 11:14 AM | トラックバック
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