April 15, 2004

コヘレトの言葉 8. 14-17, 9. 1-3

  この地上には空しいことが起こる。
  善人でありながら
      悪人の業の報いを受ける者があり
  悪人でありながら
      善人の業の報いを受ける者がある。
  これまた空しいと、わたしは言う。

  それゆえ、わたしは快楽をたたえる。
  太陽の下、人間にとって
      飲み食いし、楽しむ以上の幸福はない。
  それは、太陽の下、神が彼に与える人生の
  日々の労苦に添えられたものなのだ。
  わたしは知恵を深めてこの地上に起こることを見極めようと心を尽くし、昼も夜も眠らずに努め、神のすべての業を観察した。まことに、太陽の下に起こるすべてのことを悟ることは、人間にはできない。人間がどんなに労苦し追求しても、悟ることはできず、賢者がそれを言おうとも、彼も悟ってはいない。


  わたしは心を尽くして次のようなことを明らかにした。すなわち
  善人、賢人、そして彼らの働きは
      神の手の中にある。
  愛も、憎しみも、人間は知らない。
  人間の前にあるすべてのことは何事も同じで
  同じひとつのことが善人にも悪人にも良い人にも
  清い人にも不浄な人にも
  いけにえをささげる人にもささげない人にも臨む。
  良い人に起こることが罪を犯す人にも起こり
  誓いを立てる人に起こることが
  誓いを恐れる人にも起こる。
  太陽の下に起こるすべてのことの中で最も悪いのは、だれにでも同じひとつのことが臨むこと、その上、生きている間、人の心は悪に満ち、思いは狂っていて、その後は死ぬだけだということ。

投稿者 Blue Wind : April 15, 2004 03:45 PM | トラックバック
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