April 04, 2004

癒しのある歌なかま

今日は、駄文を書くのも精神的に疲れているのだけれど、気の重い仕事を一つ片付けた後くらいの気分ではいる。
数ヶ月前から荒らしがあり、連続して発生するものではないので放置していたら、ガイアックス系のサイトのほうにカキコがある。あまりにも幼稚な内容だったし、今回はさすがに理解不可能だったために、例のごとく荒らし対策を始める。自分でアップしているBBSならば自己管理ができるけど、ガイアックス系のサイトの場合、サーバに依頼しないとIPアドレスも調べられないし、調べるのに弁護士に頼まないといけないらしい。(通常は考えられません・・自分で調べられますから)
というわけで、さらしものにする。すると、今回は反応がない。
つまりは、さらしものにすると、何度か反応があるのが普通なんだけど、今回は、ハンドル名を勝手に使われた方から直接メールをいただき、これにより「なりすまし」だと判明する。つまり、ほかの誰かが勝手に他人のハンドル名を使い投稿する。つまりは、荒らしの真犯人はネットでは犯人が特定できないとたかをくくっているわけで、この季節はますますそういうことが発生しやすくなる。精神系のウェブを管理しているといろいろな来訪者がいらっしゃるわけです。
Tさんからのメールを読んだ瞬間、IPアドレスを調べるまでもなく、荒らしが「なりすまし」の仕業だとすぐにわかりました。だって、カキコの雰囲気とメールの雰囲気がまるで違うし、明らかに別人。当惑していらっしゃるのがありありわかるし、自分でもその立場ならそうするであろうという内容だからだ。それに、こちらとしても直接的なやりとりというものがなかったし、どうしてそういうカキコをするのか、今回に限っては内容もヘンだし、皆目理由が思い浮かばない。
そこで、ははん、と思うわけです。また、例のごとくなりすましかーと。濡れ衣を着せてしまったTさんには申し訳なく思っています。荒らしの内容が時空短歌の騒動に詳しい人でないと書けないものであったために、いろいろ誤解してしまいました。
今回のなりすましの前にも、2,3回短歌のサイトのBBSに同じハンドル名の荒らしがあり、そうすると、こちらの犯人もなりすましの可能性が高い。おそらくはそうなのでしょう。どうしてそういうことをするのか? 本人に言い訳してほしいのですが、うるさいだけなので今後一切この手の話題は無視することにしました。

もう、この手の出来事が3年以上ですからね・・・4年くらいかな。ネット妄想、被害妄想、疑心暗鬼、その他諸々パラノイアの逆恨みなどなど、とにかくネタには困らないくらいいろいろあったから、慣れてしまっています。短歌より、インターネット・ジャンキーのネタのほうがアクセス数が遥かに多い。悲しい。
でもね・・・・ジャンキーたちにとっては、短歌よりもネットの仲間とか友達などのほうが遥かに気になるんだろうな。リアルとバーチャルを分けて、友達をつくる。対面形式だと言えないことでも、機械形式だと言えるとか、こころのつながりを感じるとか、本音で話せるとか、ネットにはネットのよさもわるさもある。一方通行社会だからなんだろう。あたしは、もうすでにそういうのは終わっている。実名で活動していると、自然とそういう関係ばかりになるし、匿名でのやりとりというものがいかに気持ち悪いかわかる。

でも、互いの世界に揺られているという意味での一方通行には一方通行なりのよさもあって、例えば、ずっと返歌のラリーが続けられるというのもネットだからかもしれないと思う。つまりは、勝手に自分の世界に揺られているだけなので、勝手に返歌する。相手の歌からイメージして、詠んでいる。

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■繰り返し熱い言葉を耳元で
    ささやかれても心は寒い

ぬくもりも愛の言葉も響かない
    それでも別れることさえできず

■そばにいるよ 何度も耳元でささやかれ
    嘘と知りつつ眠りに落ちる

陽だまりの子猫のようにおひさまにまもられ眠る涼やかな風

■言葉の波に飲み込まれていく遠い朝
   ほしいのはそんな言葉じゃないのに

言葉とは何のためにあるのかと傷つけあうならおひさまでいて

■誰にもないパーソナリティ 映し出す
   鏡を割って歩き出す明日

鏡なら割れてしまえば消える夢 幻の中冷たい笑みよ

■透き通るエンヤの声に目を閉じて
   心の翼を広げて飛ぼう

ボサノバのささやく声の調べかな甘いラッパとお話しながら

■I have a dream 
Someday I will be with you
Why don't you wait for me?

死を見つめ生きて生かされ愛されて永久に刻みし記憶の砂よ

■ぬくもりも愛もすべては幻想で
    それでも求めずにいられない私

恋人よ欲しかったのは君じゃなく愛だと気づき流離うままに

■優しく響く君が話したLanguage
   辞書の中を 漂い日暮れ

伝えたい愛の言葉をさがす日々分厚い辞書も役には立たず

■宇宙(そら)星に人は夢を紡ぎつづけ
   神話をなぞり今日もながめる

宇宙(そら)の星届かないから描きたる壮大なるさま未知なる夢路

■暑い夏 人は原因を知っている
   二酸化炭素を減らさなくちゃね

原因を知りて知らぬや経済の都合で減りし森の数さえ

■海の水は神様が流した悲しみの涙
   イオンバランス 同じでしょ?

岩塩の溶け出す量の違いかな 塩の濃度のある不思議さよ

■バカンスは海ならどこでもいいじゃない
   死海じゃなくても浮き輪でぽっかり〜

生き物のいない海など意味はない?
   泳ぐ魚を眺める人ぞ

(■Angelique)
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Angeliqueさんというのは、ハワイのお友達です。お名前も住所もわかっているし、物品のやりとりなどはしたことはあってもまだお会いしたことはありません。でも、彼女がご主人を亡くされたばかりの頃に、鬱々と何となくこういう歌をやりとりしていました。■がAngeliqueさんで、無印があたくしの歌です。
でも、実際に互いに顔を見合わせながらこういう歌のやりとりはできないかも。
年が近いし、現実は過酷で、いろいろ実際的な手続きもあるでしょうし、なんとなくそういう日々の中で、歌をやりとり。あれこれ話しても疲れるだけだし、なんとなくネットは一人の世界だから。それに、歌には癒しがある。なんだか強烈に鬱を移されて鬱々していたことを思い出す。でも、そういう鬱々した時間というのもそれなりに癒しなのかもしれないと思った。(癒しを求めると怒るけど)

ネット短歌というのを定義しろと言われたら、こういう感じだろうか・・・

投稿者 Blue Wind : April 4, 2004 01:40 AM
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