March 04, 2004

なつかしきサン・マドレーヌ蝋燭の炎ゆらゆらお参りするジャン

散策に訪れたる街の旧きかほりの黒ショルダーをメトロで買ふ
リターン・チケット売らるるをあたりまえだと椅子に座って思ふ
パリジェンヌ、シックで地味で質素なり。目がイタリアン・カラーに押され
頑固かなオシャレかな決まりかなゆれうごかないアートの国よ
店じまい時間どおりのお姉さん時間ないのはあたくしだった
灰色の空の記憶の広がるもかどのない街目にはやさしき
なつかしきサン・マドレーヌ蝋燭の炎ゆらゆらお参りするジャン
ディスコのジャン、寺院のジャン、母は呼ぶ、「じゃあんかーろー」、電話の向こう
パリ6区、エコノミー・スクール、ジャン・カルロ、パリにはパリの生活ありき

◇家で子育てしていると馬鹿にされるような国に将来はあるのだろうか・・・

保育所を増やしてみても子は増えずはたらく母が増えるばかりか
微熱でもおむかえ電話保健室はたらく母は虐げらるる
個人主義友より親を優先すヴァカンスのなか違いを思う
子育てをしてる女はのうなしと呼ばれてしまうリストラの世は
軽やかにラテンのノリでのりきれと言われてみてもうれしくもなく
「あんたとは話したくない」それだけでうだうだうるさいセクハラおやじ
リストラに同情よりも当然と感じてしまう本音とどかぬ
地位あれば部下ありき頃おもいだし嘆いてみては嫌がらせする
歌うように子を呼ぶ母のなつかしき記憶のなかの拍子抜けかな

サムエル記上 4. 10-11, 5. 1-5

投稿者 Blue Wind : March 4, 2004 11:06 AM
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