February 18, 2004

タダで宣伝してくれる来訪者

だんだんわかってきた。良くも悪くも。どうして、最初、加藤先生が、「『彗星集』でやっています」と言えば大丈夫とおっしゃっていたのか、あんなにガツガツ賞を取ることに熱心なのか・・・そして、もう10年くらいそうやって励んでいても報われない人のグチとか・・・つまりは、あれ、なのね。いわゆる、誹謗・中傷、難癖。
そうやって言われるのがいやだから、あたしは歌評などは書かない。
などと言われれば、「歌評書け」って言われること自体が羨ましいんだって。やれやれ・・・
それで、『彗星集』の人たちが、どうしてあのように初出にこだわるのかも。
つまり、歌壇とはいちゃもん、なんくせの社会なのだろうか?

自分はまだ作歌歴も浅いし、数ヶ月前までは岡井とか加藤と言われても名前も知らない。単に、佐々木さんの短歌の入門書を読んで、「こういう歌もあるんだなあ・・」という感覚で結社も入った。で、自分の歌を選者に送り、選歌してもらう。後で知ったのだけど、岡井さんの場合は、10首送ったら5首を選んでくれるんだって。だから、ふるくさいタイプとか口語タイプとかあれにこれにとてきとーに選んで、この選者だったらどちらを選んでくるだろうか、という素直な好奇心しかない。
伊藤さんでもどこかに書いてあったけど、有名な歌人でも生涯に2,3首、「これ!」という歌が詠めればよいらしい。とすれば、まだあたしは作歌歴も浅く、ずっと気ままに詠んでいただけなので、まだこれからの人だと思っている。だから、そういう自分の歌の指針を考える上で、ちょっと歌を送ってみようかな・・というか・・・
そういう意味で、いくつか結社へ入り、選者さんとの歌コミュニケーションというか、要するにテキスト系のやりとりを望んでいるわけで、特に一緒にお酒を飲んでほしいとは思わない。だって、ちびがいるし、あちこち出歩く気はない。
そうやって語ると、「カルチャーセンターと一緒にするな」と言われる。

あたしも自分が研究長いから、結局は自分でやるしかないことくらいは知っている。加藤氏だって、各人が歌人として自立するまでのお手伝いができるのは最初の2,3年と言っている。自立ということがどういうことなのかわからないけど、とりあえず賞を取ったり、歌集を出版したり、そういう方面でのことを言っているのだろう。まあ、そういう意味で、世に出るというか、それで食べていけるようになりたいから弟子を長くやっている人たちもいるのだろうし、そうやってやっていても世の中は来れども来れども後輩ばかり。芸能界でもパッと出のアイドルのほうが世に知られる。つまりは、そういうアナウンス効果がなかったら商売にならないからであり、高く売るために宣伝費も使うのだろうし、そうやって考えると、結社というのは一つの芸能界なのだろうか?

マザー・テレサは有名人だけど、大金持ちではないと思うけど。それよか、他人の葬式で名刺交換しているような人たちを見ると鬱々してしまう。一体、あんたたちは何しに来たのよ、ってか?
つまりは、何かそういうメリットがなかったら、忙しい中、葬式にも出る時間がないという人たちが、案外、世の中には多いのかもしれない。大衆を相手にする仕事ってそうなのかも。同じように音大を出ても、単なる嫁入り道具にしている人たちもいれば、その先を目指して活動する人たちもいる。でも、メジャーじゃなかったら、結局、コンサート行っても身内とお弟子さんとかね・・・せいぜいそういう感じ。あれではチケットを売るほうが大変ではないかと思ってしまう。
こんなふうに書いたらあれだけど、歌集も親類縁者、図書館、友達に配るだけでもそれなりに値打ちがある。売ろうと思うからややこしいわけで、売るのは大学の購買部や地元の本屋さんとかね・・・後は結社の関係になるのだろうか? 第一、近所の大学の購買部へ行ったけど、短歌関係の本はなかった。何でだろう・・・大学でしょ?一応・・・って思ったけど、つまりは、歌葉の歌集でも加藤先生に買えって言われたから買ったけど、そうじゃなかったら買わなかったと思う。まだ、短歌関係の未読本がおっそろしいほどあるし・・・論文も含めて。論文を詠むのは歌評を書くためではなく、単なる参考書。つまり、レトロな短歌についても詠んでみたいから。

有名税って言うけれど、世の中はタレントや有名人は大体がボロカスに言われるために存在しているような気がするけど。もちろん面と向かって言う勇気のある人たちがどれくらいいるかわからないけど、人気が下火になってくると、とんでもないことをしでかす芸能人もいる。つまりは、そうやって常に誰かの話題になっていないと金にならないから。
だから、誹謗・中傷がたくさんあるほうが売れる。人気稼業ってそうもの。

以前、もうまるでめちゃくちゃに誹謗・中傷、怒鳴り込みではないけれども、あらしが発生していた時にもそうやって言われた。つまり、そうやって反応があることがすごいらしい。どんなに書いても、まるでインパクトがないケースも多いし・・・特にネットなんてそうだ。匿名の世界だから、おっそろしいサイトもたくさん見てきたけど、なんかインパクトがないのよね。にもかかわらず、なんでうちのサイトだけがこんなにインパクトがあるのか不思議だ。
ジャズさんに言わせると、面と向かって言う勇気がないかららしい。そういう人がいるから、このように駄文を書く張り合いがある。だから、出版物でも売れるんだろうと思うけど。そのように考えたら、誹謗・中傷をいっぱい言ってくれた人には感謝しないとダメなのかもしれない。「タダで宣伝してくれて、ありがとう」って。

ってことは、ボロカスに言われるような歌ではないと金にはならないのだろう。そういうのを詠んでみたいけど、あかんねん。神父さんに叱られない程度にしないと・・・

投稿者 Blue Wind : February 18, 2004 12:16 AM
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